海外旅行に行かれたことがある方は、飛行場の外貨両替所で財布の中の日本円を外貨に両替した経験があると思います。
カウンター上の掲示板では通貨ごとの両替レートが表示されています。仮に海外旅行の行き先が米国だとして、5月18日のBTMU現金換算レートは1米ドルを売る(私達からすれば買う)の値段が82.23 円。つまり5月18日に1米ドルを買う人は、82.23円を銀行に支払います。
逆に1米ドルを買う(私達からすれば売る)時の値段が76.43で、この値差が両替所の利益となるわけですが(現金レートは高い。。)この過程で日本円と米ドルとを売り買いしているあなたは、外国為替市場の参加者になっているわけです。
この両替レートは毎日更新をされます。もし長期旅行に出たあと円安が進み、日本に帰ってきた時に両替所が1米ドルを100円で買ってくれたとしたら、出発時の82.23との差額17.77円が「利益」としてあなたの財布に戻ってくるわけです。
この外貨両替の市場が外国為替市場 Foreign Exchange → FOREX(フォレックス) → FXと呼ばれているものですが、市場の規模が大きいことが一番の特徴です。
日々の取引金額は 4 trillion dollar、ドル円レートが100円なら400兆円です。東証一部の取引額は一日に1.5兆円といわれていますから、この250倍以上の規模があることになります。
ただしこの巨大な市場は世界中の外為市場取引を含めた金額で、主要なプレーヤーは銀行(30%)、ファンド会社(18%)等、プロの機関投資家です。
我々のような個人トレーダーが占める割合は2010年時点で10%だったのが、2012年では18%に急増しています。口座開設の最小金額が下がり、インターネットの普及や証拠金の入金方法多様化等で参加者が増えてきていることが背景にあります。
それでも現時点では相場の値段を決めている割合の殆どは機関投資家で、相場の勝ち組に回る第一歩は、「機関投資家と同じ目線でFX相場を見るトレーニングをすること」からはじまります。
それでは、次の章では具体的にFXでは何が取引されているのか?初心者にも少し分かりやすく説明をしてみたいと思います。