ビットコイン価格が10月に入り急伸しています。なぜそこまで買われるのか、小さなポジションを持つ一人の市場参加者として「買い」を決めた理由をシェアしてみたいと思います。
参考:
10月のビットコイン相場は月初の$235から月末30日現在で$320に至る36%の変化率を記録しています。同じ変化がドル円で起こったとしたら、120円から163円に急上昇するインパクトです。
発行総額に上限がある
主要な通貨(米ドル・ユーロ・円・ポンド)などを発行するのは国家やその連合体です。つまり発行体が決めれば通貨を増刷することができます。
日本ではアベノミクスでGDP目標値が600兆円と掲げられています。ドル円120円で計算すれば[5兆USD]ですね。対して現状のGDPは世界銀行のデータで[4.6兆USD]と、9%程度の成長が必用な目標値になっています。
もし今の日本の経済成長が見込めない中で目標を達成するにはどうするか、、、お金の増刷です。今の[4.6兆USD]と目標の[5兆USD]がマッチするために、9%ほど通貨流通量を増やせばいいわけです。
そう考えると、発行体が国である既存の通貨は、国の考え方や経済の動向で実質価値が薄くなるリスクがあることが分かります。
だから今までは経済が弱くなると市場参加者が考えれば、発行体の都合で価値が上下しない資産の代表である金(ゴールド)が買われてきましたし、今後もその流れはかわらないでしょう。
その金と同じように、ビットコインは特定の発行体が存在しません。さらに発行総額の上限は[2100万ビットコイン]と決まっています。
以下の図はビットコインの発行上限に至るまでの推移チャートです。
2015年現在で7割弱が発行済みなのがわかりますね。
つまり、ビットコインを保有し続けても、流通量が増えることで価値が薄まるリスクは、あと18年間で30%程度だとわかります。年換算すれば1.6%ですから、日本が円を増刷してGDPを達成する道を取るなら、それよりは価値を損なわずに済むことができる計算です。
3,993倍!?の可能性も否定できない
もう一つは巨大市場からの資金流入です。
地球上でもっとも巨大な取引市場は外国為替市場(FX)です。
この巨大モンスターFX市場からケシ粒程度の資金でも流れてくれば、ビットコインの価格は月まで到達してしまいます。
24時間あたりの通貨取引量を比較してみましょう。
- 外為FX市場・・・ $ 5,300,000,000,000
- ビットコイン・・・ $ 1,327,000
そう、外為市場の取引量はビットコインの399万倍です。
つまり、もし外為市場から0.1%の資金でも流れてくれば、ビットコイン価格が3,993倍になる可能性もあるわけです。
現実的にそこまで上げるとは私も想像できませんが、数値だけ見れば絶対に無いと否定もできません。
市場間をつなぐブリッジは出現するか?
では本当にそんな資金移動が起こる可能性はあるのでしょうか?
歴史を振り返ってみると、金価格の動きが参考になるかもしれません。
$300近隣を彷徨っていた2003年ころに登場したのが金のETFです。
ETFとは、株式のように取引できる投資信託だと考えてもらえれば早いです。
そのETFが株式市場に上場すると、株式だけを取引していた投資家の前に、突然金のポジションを持てる選択肢が出現したのです。
面倒な保管リスクもない。株式と同じように発注するだけでポジションが持てる。買った分の金は現実に保管されるから価値が毀損することもない。
こうして株式市場から金の市場に資金を流すブリッジが完成。資金が流入を続け8年後の2011年には$1,900をヒットします。
$300からの上昇なので6倍以上ですね。
このように、市場間をつなぐ「ブリッジ」が出てくれば、ビットコインの価格上昇が加速することになります。
他の要素もたくさんありますが、とにかく今後どのようになるか興味の尽きないところです。
読者の方の感想など、コメントでいただけると嬉しいです。
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4000円超えちゃいましたね‼
どこかで暴落するんでしょうが。
将来100万円くらいになることを期待します。
あ、ちなみにウォレットはハードウェアウォレットを使ってますか?
私は、リーガーウォレットナノを使ってます。
たかさん、今後の値段には目が離せませんね。ウォレットは複数を組み合わせて使っていますが、最近は便利なものが増えてますね。
コメントありがとうございます。