小説・エッセーで著名な吉本ばななさんは、知らない人の方が少ないかもしれません。魅力の秘密をインタビューで問われ「根っこまで掘る」と答えられた記事に心打たれましたのでシェアしてみたいと思います。
同じ文章を書くなら、できるだけ多くの人から共感を得たいと思うのが自然な感情だと思います。かくいう私も、コースの価値を、どのようにすれば多くの人に分かりやすく伝えることができるかと常に自問をしています。
そんなときに、娘が購読している「毎日小学生新聞」で新刊へのインタビューに答える吉本ばななさんのコメントに目が釘付けになってしまいました。
共通の根っこまで掘り下げる
質問:
吉本さんの作品は、自分だけの悩みがつづられていると、だれもが思ってしまう魅力があるのはなぜでしょう?吉本さんのこたえ:
結局、人間は「掘っていく」と、一つの共通の根っこにぶつかるんじゃないかと思うんです。深く掘り下げていくとみな同じ場所がある。その地点から書く。すると、どんな人にも通じる言葉があるんです。たくさん考え、描くこと、それが「ほる」作業なんです。エッセーでも小説でも、自分だけのことを書きながら、それがみんなに共通するところまで削っていく。なるべく少なくシンプルに。私は人の説教を聞かされるのは嫌いなので、この本も、説教っぽくならない段階で削りました。
※ 毎日小学生新聞から、新刊「おとなになるってどんなこと」へのインタビュー回答として
共通の根っこまで掘り下げる。
今の時代は、だれもが大量の文章を目にします。
ポストに入るチラシ、ブログ記事(あなたが今読んでいるコレもそうです)、フェイスブック、その他SSN、LINE等々。
それだけ情報が多くなると、読む人は、まずその文章が自分に関係するものかどうかを最初に判断し、Noなら読むのを止めます。
でも、そこを突破することだけ考えて流行のキーワードが並んだ文章を書いても、書き手自身から出た言葉で無ければ読む価値もないものになるというジレンマがあります。
だからこそ、人間の根っこから出る考えに立って、そこから自分だけのクセや考えを出して書いていけば、相手に共感を感じてもらいやすいというアプローチに感動を覚えました。
文章が問題ではない。立ち位置が問題なのだ、、、ということですね。
もしあなたが文章を書く機会が多いようなら、受け取る相手と同じ根っこに立っているか?、文章に聞いてみることをおススメします。
追伸:
人生でお金のことを考えなくていい時間は、とても短い・・・ 吉本さんが小学生へ送ったメッセージが根っこ過ぎます!
追伸2:
メルマガを発行していた時点で著作の一つを間違って記載していました。教えてくださった読者の方、ありがとうございます!