イベントと名のつくものは多々あれど、何らかのマーケットに参加している人にとっての6月最大イベントはブレグジットでなないでしょうか。UK(英国)がEUから脱退するか否かの国民投票は6月23日とまもなくですね。
結果がどうあれ、英ポンドは外為市場の中で巨大な影響力を持つ通貨です。取引高でいえば米ドル、ユーロ、日本円に次いで4番目ですが、なんといってもFXの起源は英国です。
もともと電信での外国為替はロンドンとNYとで行われたもので、その通信を結ぶためにわざわざ海底ケーブルを設置したことから、米ドルとポンドのペア(GBP/USD)に限ってはケーブルという俗称で呼ばれるほどになりました。
この投票結果次第では、ケーブル(GBPUSD)を含む通貨ペアだけでなく、UKが主産地のブレント原油や通貨の代替品であるゴールドなどの市場に大きな影響をあたえる・・・つまりすべてのマーケットに大きな影響が出ることは、マーケットの参加者全てに一致した見解ではないでしょうか。
そんな英国には1年弱を留学で過ごしたことがあり、未だに思い入れがあることを勝手に書きだしてみたいとおもます。
ダブルデッカーバス
地元の有力ドラッグストアが寄付した広いキャンパスの中には何箇所かバス停があり、そこをつなぐように2階建ての路線バスが走っていました。さらに水曜の夜は町中のディスコ(何か別の呼び方があったような気がしますが忘れました)にまで運んでくれる直通の交通手段として使われたりと、質実剛健なバスに多大な愛着を覚えた記憶があります。
フィッシュ&チップス
定番のファストフードで魚のフライにチップを付け合せにしたものですね。多くの店が持ち帰り専門店で、人気だったのはHadock/コダラだったでしょうか。油紙の中に魚をバサッと入れてチップスをドサドサ上から注ぎこみ、そこに究極の調味料であるモルトビネガーをザバザバふりかけて出来上がりです。
ドサドサバサバサで出来上がる当メニューは、油とビネガーの相性がよく出来立てがむちゃくちゃ旨いのですが、副流煙的に食べない人への匂いがきつく、バスに持ち込んで食べようとしたら乗車拒否をされたことを思い出します。
モノポリー
冬休みになると英国人は実家に帰るため、学生寮は空になります。その間は近くの民家を間借りして住んでいたのですが、そこで行き場所のなくなった日本人同級生と集まって金をかけずに時間を潰せる遊びとして、モノポリーに没頭しました。アメリカのゲームですけどね。
ルールも勝手に作ってOKなので、だれか破産しそうになるとヘリコプターマネーで全員にお金をばらまいて配ったり、Goを回って$200のはずを$2,000へとインフレ・ターゲット1000%で遊んでいました。
その結果、なぜ資産バブルが起こり、なぜゾンビ会社と呼ばれるものが世の中には存在し、なぜ公的資金の投入なるものが更に貧富の差にレバレッジをかけるのか、すべてを理解することができました。留学時代に得た最も貴重な学びだったかもしれません。
ちなみに最近では、小学生の娘とやると最後にボードをひっくり返されて「パパなんて嫌い!」と言われて終わりなので、最近では娘以上に強いものがないということも学ばせてくれました。
ということで、単なる思い出話に終止した感もありますが、ブレグジットは目と鼻の先。集中していきましょう。
それでは、ハッピー・トレーディング!!