₿現代の錬金術は秋葉原にあり|仮想通貨マイニング

「一発逆転の人生を狙い金山を目指す」時代は終わり、今は手軽にできる錬金術が大盛況。それこそが仮想通貨マイニングであり、秋葉原ではそのマシンが大人気で手に入らないほど。その全貌と背景はこちら!


6月18日に秋葉原のツクモ本店であったマイニング・イベントは、入場制限がかかるほどの人気でした。

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どれくらいの人気かというと、今はマイニング用のプロセッサーが出るたびに売り切れてしまい、同じ構造を使っているゲーム用のプロセッサーが手に入らなくなる逼迫状況だとか。

マイニングという言葉自体が初めての方もいるかもしれないので、簡単な説明だけ書いておいてもいいかもしれませんね。

この行為は、仮想通貨(※)の中でもビットコインやイーサリアムのように、ブロックチェーン上で動く通貨を支えている仕事だと思ってもらえれば良いです。

※ 個人的には、元が Crypt Currencyなので「暗号通貨」と呼んでいます。

一箇所のサーバー上で取引を行っている従来型は、そこが侵入されると全部漏れ出して終わりです。

バングラディシュの中央銀行がハックされ80億円が抜かれた事件(こちら)もありました。

80億円ですよ!日本国内の強奪事件No.1は立川6億円事件らしいですから、規模が違います。

それに対して、ネットワーク上の参加者がすべての取引に不正がないかを、特定のアルゴリズムで判断していくシステムがブロックチェーンです。

これを騙して悪事を働くには、ネットワークの半数以上を掌握するパワーを手にする必要があり、そんなリソースを費やして悪事をするくらいなら普通にマイニングしたほうが投資効率が良いというのがミソ。

ROI(投資効率:Return On Investment) で見ると、以下のような等式が成り立っています。

「マイニングで得られるリターン」 「ネットワーク半数以上を掌握するモチベーション」

この凄さは、ブロックチェーン上で動くビットコインが一度もダウンタイムを経験していないという結果で証明をされています。

これに対して、バングラディシュの中央銀行がハックされた事件などは、簡単に以下の等式が成り立ちます。

「ハッキングするためのコスト(人件費?)」 「得られるリターン(80億!)」

そう、ハッキングするコストのほうが得られるお金より遥かに小さいので、そういう事件が出てくるわけですし、今後も続くでしょう。

話が逸れました。

暗号通貨を成り立たせている等式、「マイニングで得られるリターン」 > 「ネットワーク半数以上を掌握するモチベーション」を担保するには、マイニング活動に対する報酬が必要であり、ビットコインの場合は現在10分間ごとに12.5BTCが得られる仕組みです。

このあたりに興味がある方は、(→こちらのスクール)で詳しくやってます。

でもって冒頭の秋葉原ツクモ電気。

ここで開催されたマイニングのイベントは、個人の人でも必要な機械を揃えて準備をすれば、比較的簡単にマイニングを始めることができますよ、というメッセージですね。

どんなことでも物事の見方が分かれるように、このマイニングに対しても「電気代ばかり使って意味のない活動をして、そんなんするなら働け!」という風潮もあるでしょう。それはそれで間違いではないと思います。

もう一つの見方は、ブロックチェーンというバックボーンを支えるための活動を有志がしていて、そこで悪事が起きないための等式を維持するための報酬を参加者が得ていると考えることもできます。私自身の考えは、こちら側です。

インターネットが普及しはじめた頃に「ネットで買物するなんて」というような風潮もありましたが、気がつけば「ネットで買物してないの?」というのが今です。

信頼性のないところで買い物する不安が小さくなり、いつでも楽に正確なものを購入できるメリットの方が大きくなり、等式が変化をしたということでしょう。

難しそうに思えるマイニングも、そのうちスマホが寝ている時にマイニングするアプリも出てくるかもしれません。

ゲームマシンを使っていない時に、簡単にマイニングできるようなシステムも出てくるかもしれません(既にありますが知識必要)。

補助金バブルで太陽光発電作ったはいいけど採算の取れないパネルの横に、マイニング小屋が標準装備される日も来るかもしれません。

そう考えると、可能性がありすぎですね。

ブロックチェーンと言えば株価が上がる風潮ですが、本当に普及をしたタイミングって、誰もが使っているのに、その言葉すら意識しないときなのでしょう。

秋葉原発の錬金術イベントを見ながら、そんなことを思った次第です。

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