悪ニュースだろうと、露出が上がれば価格も上がる。そんなビットコインの特性を使って売買ポイントを捉える考え方を書いてみました。
世の関心度=価格
そもそも世間の関心度とビットコインの価格に関連性はあるのでしょうか?
さっそくデータを確認してみましょう。
利用するツールはグーグルトレンド。「BITCOIN」で世間の関心度合いを計測してみます。
下はリアルタイムで更新される埋め込みデータです。
このデータをビットコイン価格の日足データを並べてみたところ、下のようなグラフを得ることができました。
関心係数の方がボラティリティが荒いですが、連動して動いていることは間違いなさそうです。
ただ視覚だけでは分かりづらいですね。
そこで相関係数を計算してみたところ、86.375%という相関があることがわかりました。
一般的には60%超えで「関係あり」、80%超えで「相関強し」と言われます。
例えば先日紹介したゴールドとJPY(こちらの記事)の相関係数は、同一期間で「87.86%」となっています。
つまり、「ゴールドと円が連動するのと同じ程度、関心係数(インタレスト)とビットコイン価格は連動する」ということになります。
もちろん価格が上がるから世間の関心が高くなるという考え方もあるでしょうし、それ以外の要因もたくさんあるでしょう。
とはいえ、現実として86%を超える相関が出ていることは、取引のヒントとして使うことができる可能性があります。
シグナルを作ってみる
そこで、ココスタ研究所(初耳?)では、ビットコインの関心係数と価格とを比較可能な数値に置き換え、2つの差を取得する試みをしてみました。
以下はそのチャート。
直近で上にシグナルが抜けて買われ過ぎを示していたのは、円建てで50万円をタッチしに行った直前の8月27日前後3日間、そしてタッチ後の9月9日前後4日間ですね。
結果的にその後の価格は急落し、9月15日には30万円まで転がり落ちることとなりました。
では売られ過ぎ、つまり買うのに適したポイントは?
シグナルがマイナスに突き抜けたポイントは、30万円を拾いにいった9月15日だったことになります。
つまり買い場だった?どうなんでしょうね。
こちらは現在進行系。今後の価格がどうなるか興味深いですね!
まとめ
もし、世間のビットコイン関心が良かれ悪かれ価格を押し上げるのなら、極悪ニュース(?)ほど買い場を与えてくれることになります。
一方で、ビットコインを取り巻く環境に揉め事が一切なく、メディア等で取り上げられることがない「平和」な時には、実は売り場であるという考え方が成り立つのかもしれません。
そうした意味で、9月に流れた極悪ニュース波状攻撃には素晴らしいものがありました。
- 中国取引所の全閉鎖
- JPモルガンのCEOからビットコイン詐欺発言
- ICO規制の大幅強化
ネガティブなニュースが目白押しですが、世間のインタレストも過去最高になりました。
よく芸能人でも、売れるためにあえてスキャンダルで露出を図るという際どい戦略を取る人もいますよね。
Value売り抜けで問題になったYouTuberなど、知名度には抜群な燃料でした。
ビットコインも、そんなスキャンダルなニュースを86%の燃料に変え、高値を更新していけるのか?
見どころはこれからですね。
ハッピー・ビットコイン!