先行指標からの乖離を数値化する新ツール『乖離ファインダー』

【お知らせ】
当ツールの名称は「パーセント・ディガー」へと変更されております。”見えない乖離をパーセント化して掘り起こす(ディガー)”の意を込めての名称変更となります。よろしく申し上げます。(2021年11月4日)


相場が動き始める場所を特定するために必要なこととは、何でしょうか?

ヒントの1つは「先行指標に聞く」ことかもしれません。

例えばゴールドなら米国の長期金利と密接な関係があることは、よく知られています。

為替なら、最後は金利差に収束をしていきます。

例えば下のチャートは、ゴールドと米国の長期金利を並べて表示したものです。

ゴールド(ローソク足)と米国の長期金利(青線)

お互いが離れたり寄り添いながら、影響力を与え合いつつ推移していることが分かります。

そして実際の取引では、「影響が出るほどの離れ具合」のポイントを探すために、各トレーダーは数値化の方法を工夫しつつ自問することになります。

ゴールドにはゴールドの値段、金利には金利の%があるため、単純に比較することも出来ないですしね。

乖離ファインダーは、このように比較しづらい指標・アセット同士を比較するために作ったものです。

試しにゴールドと米長期金利に当てはめてみましょう。

現在は上昇基調のゴールドですから、長期の金利に対して強く売り込まれている場所を探してみます。

下図の中では黄色の縦線を引いた部位が該当します。

ゴールドと米国金利(上下反転)2年&10年

チャート内の黄色い縦線は、ゴールドと金利の差が-20を超えたタイミングです。

スウィングのLowを捉えているようにも見受けられますね。

為替ならEURUSDが分かりやすいかもしれません。

EURUSDの事例(日足)

こちらは金利差および1つ隠し味を追加しています。

過去の水準だと、およそ±11のレベルで動きが出ています。図中の矢印は、「そのレベル」に到達したポイントを示しています。

もちろん、「これだけ」で売買の判定をするものではないです。

建玉の動向や政局、今ならコロナの国別罹患状況などを加味する必要があります。

もともと、このツールで出している数字は、自分がスプレッドシートで計算して使っていたものです。

それをTradingViewで扱えるように、凄腕プログラマーのTainokoさんに依頼して作成をしてもらいました。

そして自社用で利用していたものを、受講生の方が利用できるよう解放した次第です。

どの銘柄と何を、どの時間足で比べるかは、完全に利用者の方の自由です。

この記事を書いている2020年4月24日現在なら、ダウ指数とビットコインを比較しても良いかもしれません。

BTCUSDとDow指数との比較(①時間足)

ただし比較する相手の指数・アセットの更新頻度と時間足の設定にも気を配る必要は出てきます。

また「その市場」が何に動かされているのかを知っておく必要もあります。

どちらかと言えば、使う側の力量次第で、いかようにでも発展します。

こういう基礎力が必要なツールでもあることから、「実戦トレーディングカレッジ」受講生の方の自己リサーチ用として提供をさせて頂いています。

ライブで動かしている動画のデモなどは、ツールの案内ページにて公開をしています。

ご興味のある方は、またご覧になってみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です