ピボットポイント自体は前ローソクの高値・安値・終値を3で割った単純なもので、年足だろうと1分足だろうと算出することができますが、実際に欧米のトレーダーが意思決定に使うピボット設定は下の3つです。
- 週足 (Weekly Pivot Point)
- 日足 (Daily Pivot Point)
- 月足 (Monthly Pivot Point)
ところがフォレックスは店頭取引とは異なり24時間相場なので、日足と月足に関しては「始値」と「終値」がありません。業界では慣習としてGMT(グリニッジ天文台)午前0時を「区切り」として使っていましたが、ブローカーによって使っているチャート表示の時間がニューヨークだったり東京だったり異なってしまい、統一された基準がありません。さらにブローカーによっては基準の時間を17時(NY午前0時ではなく)にしたりと、業界で全く統一されていません。
また個人トレーダーの注文量もFXの浸透で2010年の10%から2012年には18%(参考記事)を占めるまで大きくなり、市場にも大きな影響を与え始めています。この期間に個人トレーダーが使うプラットホームは事実上MT4に集約をされた感があり、そしてこのMT4はチャートの時間設定が自分で変更ができないため、標準設定をそのまま使うと、日足と月足のピボットポイントが使うブローカーの時間設定に支配をされてしまうのです。
解決方法は、、、
唯一この違いから開放されているのは、市場が休みを挟む週足ピボットだけなので、相場参加者の目線が一定の基準で集中する週足以外のピボットは業界標準が拡散する中でプライスアクションの精度が下がってくるはず、、、なのですが、現時点で日足ピボットはGMT0時設定で未だにドンピシャで反応をしています。
じつは最近、実践編を購入された方から質問を頂きました。参考になる質問でしたので、抜粋をしてみます。
ということで、以下がご返信をした内容です。
ご確認のとおりで、週の頭のオセアニア開始時間が中途半端なため、GMTで表示をすると週の頭が不規則に表示されてしまいます。これを嫌って、AlpariUKなどはGMT+@時間の設定で不規則性をチャートから無くすことをしています。
時代の流れで、ブローカーが使う時間帯が多様化しているために、 デイリーのピボットポイントをGMT時間基準で使う人も減ってき ているはずなのですが、未だにドンピシャで反応してしまいます。ですので、結論としては「気持ちは悪いですが、 その表示で良いです」という事になります。
GMT午前0時基準だと、相場の動きがほとんど無いオセアニア時間の市場が翌月曜日の日足ピボットを決めることになったりと理屈には合わないのですが、それでもピボットはGMT午前0時設定で反応してしまいます。理由は、、、管理人にもわかりませんが、とにかく相場がそうしたいと言っている以上、付き合うしかありません。
さてピボットポイント特有のプライスアクションを使って、相場の反転ポイントを簡単に見つける方法があります。
この手法に限って言えば、単純・明快で、聞いてしまえば「なんだ、そんなことか?」と手品の種明かしをされたような気分になってしまうのですが、ピボットを使うプロのトレーダーは必ず活用している手法です。この手法は実践編で詳しく説明をしています。
まだご覧になっていないかたは、ぜひすぐ購入してご覧になってくださいね。
GMT時間を区切りとした月足のピボットを表示できるインジケータはあるのでしょうか?よろしくお願い致しますm(_ _)m
MT4だと月足のタイムシフトが見つからないんですね。いろいろと調べたのですが、海外トレーダーもMT4がブローカーの時間に縛られることに四苦八苦しています。スクリーンショットはGFTのディールブックなのですが、こちらはチャート時間を自分で調整(標準はGMT+0)できます。MT4もチャートの時間設定ができるようになる日が来ることを願う次第です。お力になれずに、すみません。