「ピボットポイント」。何か日本では聞きなれない単語だと思いますが、負けないトレードをする為には必ず知っておく必要のあるテクニカル指標です。別にピボットの計算方法自体に秘密が隠されているわけではなく、Forex相場を動かしている欧米の機関トレーダーたちが意思決定のツールとして使うため、結果的に相場のプライスアクションが活発になってしまうのです。
ピボットポイントの起源は何十年も前の穀物取引に遡ります。コンピュータートレードなど無縁で、紙と鉛筆と手信号でフロアトレーダー達が取引をしていると、興奮して冷静な判断ができなくなることがあります。そうしたときに異常な値を掴まないように、前日のOHLC(始値、高値、安値、終値)から「ここを超えたら売り買いしない」基準値を算出しボードの横に貼り付け、トレードの命綱としていたのがピボットポイントの起源です。
成り立ちから考えて、現代のコンピュータトレードでは全く意味を成さないはずなのですが、多くのトレーダーが目安としてピボットポイントを使い続けた結果、事実上の先行指標として成り立ってしまっています。
ピボットポイントの素晴らしいところは、トレードに入る前に相場の反転ポイント、利食いの目安が分かることです。さらに他のSR指標(トレンドライン、フィボナッチ数列、21指数移動平均線等)と重なるときには、反転の可能性が更に高くなります。
ただ一口にピボットポイントと言っても、沢山の種類があります。S1, S2, S3, M1, M2 etc…
実際にチャート上へ表示をして、比較的高い確率でプライスアクションを引き起こすピボットは決まっています。こちらの詳細は「実践編」にて習得頂けるようにしています。
では実際のトレードで応用できた例を紹介します。
(大前提として「ピボット」はトレンドフォロー戦略です。相場が一定の向きに走る中で使えるものなので、ロンドン取引時間帯以外やもみ合い相場では確度が下がります)
上の図は2011年9月9日のケーブル(GBP/USD)一時間足チャートで、日足、週足チャートで下げトレンドを作る中、ショートのエントリポイントを探す前提です。
同日の日足ピボットポイントは1.5983。S1は1.5884です。ロンドンのトレーダーが動き始める朝8時にピボットをヒットし一気に下へ向けて反転・加速。1.5900のサイコロジカルで利食いが入った後、次のLowerLowでS1ターゲットをヒットしています。
このトレードで素晴らしいのは、エントリポイントのピボット直上に大きなサイコロジカルポイントの1.6000+直前Highが控えており、ストップまでの幅を小さく出来る事です。
99pipのターゲットに対しストップまでの幅は1.5983 – 1.6000+10pip程度=約30pip、つまりReward/Risk比率(報酬比率)が99pip/30pip=3倍以上あり、理想的な取引であった事が分かります。
ピボットポイントは、取引を始める前に目標値を教えてくれます。そしてこの目標値は機関投資家が目安にしているものです。つまり、相場を動かしているトレーダーが必須の指標として使っているピボットポイントを理解していない限り、FX相場で勝てる確率は確実に減少します。
2011年8月現在、日本ではだれも説明をしていないピボットポイントについては、「負けないトレード実践編(→こちら)」で実戦例をもとに使い方のコツなどを説明しています。
戦闘力のあるツールですので、ぜひ身に付けられることをおすすめします。
ブログと映像の中でGMT±0時間がロンドンの機関投資家が使用しているチャート設定だと言われていますが、NYの機関投資家もGMT±0なのでしょうか?
やはり、NYの機関投資家はNYクローズであるGMT-4を使用していると思っていましたが、違ったのでしょうか?
(だからこそ、1日の終わり=NYC でこれが主流だと思ってました。)
世界の主流はNYCである、GMT-4だと私は思っていました。
この問題については意見の分かれる問題なのでしょうか?
もし、知っていれば教えてください。
こんにちは。こちらの記事を参照ください。
http://fxkawasechart.com/5241