移動平均線を、サポート・レジスタンスとして使う

プロのトレーダーは、移動平均線を「動的サポート・レジスタンス」として使います。FXのトレード戦略は「サポートで買い、レジスタンスで売る」事につきますが、この場所を見つける手助けとして、移動平均線を活用することができます。

下の図はドル円の一時間足です。赤枠の中は、2本の指数平均線(赤色21&緑色55)の間隔が大きくなり始め、相場のスピードが乗っています。こうした時にはトレンドフォロー型戦略を使い、ショートでエントリする地点を探します。

移動平均線をサポート・レジスタンスとして使う
移動平均線をサポート・レジスタンスとして使う

プロは下がり始めたからといって、そこでエントリはせず、戻りを待ちます。この戻りのポイントとして移動平均線、特に指数移動平均線(EMA)を使うのです。

一番左上の黄色い矢印を見ると、下げ始めた相場が一旦移動平均線まで戻り、そこで跳ね返されて再度下に向かっています。勢いの強い相場であれば21の線で跳ね返るのですが、この時は勢いが弱く55まで戻ってから跳ね返っています。

左から2番目の矢印も同じで、やはり55の線で跳ね返っています。その後、92.00円のサイコロジカルポイントを抜け一気に91.00の次のサイコロジカルまで走っています。

この「移動平均線で跳ね返る」相場の性質を使い、さらに他のテクニカル材料と重ねて戻りのポイントを見つけていくことで、確度の高いトレードができるようになります。

一方で一番右の矢印は、相場の勢いが続くと考えたトレーダーが21の指数移動平均線でエントリをしたものなのですが、結局ここで終わっています。実はこの直前の底値がロンドンの終了時間にあたり、ここで本職のファンドマネージャー(トレーダー)は手じまいしてしまっているので、相場は失速、91円のサイコロジカルで利食い買いに負けています。

こうしたように、相場の勢いを見るには、移動平均線だけでなくトレードの時間帯も考慮が必要になることも覚えておいて損は無いかもしれません。

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  1. 登喜男 のコメント:

    はじめまして!
    驚きました!移動平均だけでも、
    手法が出来てしまいますね!
    この様な有益な情報を提供して頂ける
    ブログはとても貴重です。
    これからもちょくちょく勉強しに、
    来ますのでよろしくお願いいたします。

    • 管理人 のコメント:

      こんにちは。
      トレードの手法は、実はシンプルな技術の積み重ねだったりします。ホームページ右上から無料の動画を申し込んでいただくこともできますので、よろしければ御覧ください。

  2. 登喜男 のコメント:

    お返事ありがとうございます。
    私は現在 ボリバンミドルライン又はEMA25への反発に他のテクニカル分析を絡めて
    の押し目買いを主な手法として検証中です。
    こちらで販売しておられる ボリンジャーバンドのビデオが役に立ちそうですが
    どう思われますでしょうか?
    もちろんこれから こちらのブログの過去記事もすべて読まさせて頂きます!

    • 管理人 のコメント:

      こんにちは。ボリンジャーバンドは遅行指標で相場の向きや勢いを確認するためのツールとなります。オススメとしては、実践編で将来のプライスアクションを知る手がかりでもある先行指標を活用したトレーディングスタイルを最初に学んでいただくのが良いのではないかと思います。ご検討くださいませ。

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