FXチャート 複数の時間足を使い分ける (Multiple Timeframe Trading)

チャートは「時間設定が長いほどダマシが小さい」のはご存じの通りです。とはいえ、デイトレで月足を見てもエントリのポイントは分かりません。ではプロトレーダーは、どのように時間足を設定しているのでしょうか??

3つの時間足を組み合わせて使う

プロは3つの時間足チャートを組み合わせ、トレードを行います。
Trading for a Living (John Wiley & Sons) が上手く説明をしています。
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まず最初に自分が好きな時間足を選び、これを中間チャートと呼ぶ。次にその時間足の4倍~6倍の長期チャート、1/4倍~1/6倍の短期チャートを併せて表示する。
長期チャートで相場の方きを確認し、中間チャートでオシレーター(ストキャスティクス、RSI等)を使い、プルバックエントリが出来る場所を見つける。次いで短期チャートでタイミングを計り、長期チャートで決めた方向にエントリする。
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実際に過去の事例で検証してみましょう。

ケーブル GBP/USD での戦略を決めるために、まず長期チャートの日足を表示します。チャート上の線は21日指数移動平均線で、相場が下向きであることを示しています。従い、ショートのエントリを探すことにします。

日足下向き
日足チャート

ブルーで囲まれたゾーンで4時間足にエントリのシグナルが出ました(下図)。ストキャスティクスで買われすぎゾーンに突入、ローソクも上ヒゲの長い反転サインを出しています。

参考:ストキャスティクスは、相場が向かっている方向(この場合は下)のプルバック(戻り)を拾うために使います。間違っても相場が下を向いている時、売られすぎゾーンに入ったからといってロングをすると、即死します。

具体的なエントリのポイントは、売りサインが出た次のローソク時間帯から一つ下の1時間足で探してきます。

下の図が一時間足を表示したものです。1時間足エントリポイント

エントリの方法は幾つかありますが、James Chen氏が推奨しているのはトレーリングエントリの手法で、一つ手前ローソクの底値を切ったところで、ストップエントリをするというものです。好みにもよりますが、ダマシがあるので私は5pip程度の余裕を見ています。

図の中の青い線がストップエントリのポイントです。ローソクが閉じる度にポイントを上げていきます。22時頃のローソク底値が6410。5pip余裕を見たので6405で設定したところ、23時のローソクでヒットしました。

ストップの設定方法ですが、エントリしたローソクもしくは直前ローソクのHigh上に設定します。ここも5pip余裕を見て6418+5 + スプレッド3pipで6426に設定します。

さて、この結果が下の4時間足です。

4時間足、エントリの結果
4時間足、エントリの結果

本来はターゲットもエントリの時点で決めておきます。この方法は様々で一つの答えはありません。ピボットポイントを使うもよし、主要サイコロジカルの1.600で利食いを入れる手もあります。この決定は、全て事前のプランとRiskReward比率で決めることになり、この説明だけで本が一冊書けます。

この章では複数の時間足チャートとツールを組み合わせることで、正確なエントリポイントを見つける方法を紹介させて頂きました。

“0”へのコメント(0)

  1. ぺこぽん(ぺそぎん) のコメント:

    管理人さん、こんにちは。
    毎回、気持ちのこもった返答に感謝しています。
    ありがとうございます。
    今回の記事も、自分の疑問が晴れる内容でした。↓

    ☆『まず最初に自分が好きな時間足を選び、これを中間チャート~長期チャートで決めた方向にエントリする。』

    こういった具体的な指南は、今後求めて止みません。是非、積極的に取り入れていってください。よろしくお願いします。

    管理人さんの丁寧で親切な説明は、決してしつこくありません!(…私は)
    それに、具体論を取り入れた説明が、このブログの最大の魅力ですから!

    それでは益々、管理人さんの活躍に期待しています。

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