狭くて急な山道を登って頂上までやっとたどり着いたら、じつは観光バスで上がってこられるところだと知ったら、ちょっとショックだと思いませんか?
秩父の三峰神社(みつみねじんじゃ)といえば、テレビでよく紹介される関東のパワースポットで、この1年ほど行きたいとずっと思いながらも行っていませんでした。
なぜかというと、ネットで体験談を調べたときに、車で行くのも道が狭く遠くて大変とあり、ずっと敬遠してたんですね。
ところが夏休みの娘をつれていく場所を近所から掘り尽くしてしまい、犬もつれていける場所ということで秩父の公園に行き、自宅に帰ろうとした時に思い出したのが三峰神社。
ここからなら近いし、ラッキーなことに平日だから空いている!道は狭いかもしれないけれど行ってみよう!と思い立ちました。
この決意、実は私にとってはモノスゴイ決意なのです。
私が育った場所は愛媛の田舎で、家の周り3方向をみかん山の斜面に囲まれ、ご近所様はすべてみかん農園を経営。
山に張り巡らされた細くてゴツゴツした自家製コンクリート農道でみかんを採集する軽トラが、一家に一台はある場所です。
だから山の中の悪路と聞くと、自動的に裏山のケモノ道的な急斜面の自家製農道が思い起こされます。
もうコンクリートを割って生えてくる雑草付きの道だから、普通車など絶対無理!
そんな大げさな覚悟をして三峰神社に向かうのですが、行けども行けどもきれいな対向2車線で、ホントにちょっとだけ1車線の道はあったけれど、苦労なく頂上の駐車場までたどり着いてしまったのです。
そして広く整備された駐車場には大型の観光バスが4台もいるではないですか!
そうなら早く言ってよ!とよぎりましたが、トンでもない悪路があったのは、私の頭の中にだけだったのです。
なぜこんなことになったかといえば、私自身が「面倒だ」と心の底で思っていたので、それをサポートするような情報ばかりに目が行っていたのだと思います。
パワースポットの神社は雨煙が立つヒンヤリとぞくぞくするような、また来たくなる場所で、なぜもっと早く来なかったのだろうと経験を先延ばしにしてしまっていたことを猛烈に反省しました。
どうせやるなら、早くとりかかったほうが余分なことに思考のパワーを取られずにすみます。
どうせやるなら、やりたいと頭によぎったときに始めた方がうまく行きます。
どうせ生きるなら、思いついたことはすぐにやろうと初心に返らせてくれた参拝でした。
追伸
神社の裏に鉄筋コンクリートのホテルまで建っていたのには驚きましたが、一度は泊まってみたいですね。あ、思いついたから行かなきゃ(笑)。