1時間以内で完結する短期的なデイトレードは、どのように組み立てれば良いのでしょうか?当記事では、ドル円の事例も使いながら、簡単な流れを紹介してみます。
デイトレとコイン生産との共通点とは?
取引のスタイルが数時間以内で完結するデイトレードであろうと、数日ポジションを保有するスウィングであろうと、取引方法を組み立てる流れは、それほど変わりません。
イメージを分かりやすく捉えるなら、細かいデザインが施されたコインの設計・生産となぞらえて考えていくと、よいでしょう。
まずはじめに、図案を作ります。次に、それを基に職人がキャンバスに見立てた粘土台の上に、図を彫り起こしていきます。
完成したらモールド(型)を取り、コインのサイズに縮小したデータを作成し、専用の機械でコイン用の金型を作成。最後に量産していくことになります(たぶん)。
ポイントは、図案から型を制作するまでの間に、専門家が粘土台という大型のキャンバスを使って、彫り出すという点です。
なぜなら、いきなり小さな原寸の上に微細なデザインを彫っても、細かい点が正確に再現できないからです。
そして、これこそがトレードとの共通点です。コイン原寸が5分足や1分足であり、専門家が型を掘り起こすキャンバスに見立てた粘土台が日足等の長い時間足です。
長い時間足から、反発のポイントや仕掛けが入る場所を特定していき、それを1分、5分足の世界に縮小をしていくのです。
再現性のある取引プランを作るためには、まず日足で戦略のイメージを作り、それをゴッソリ5分足の世界に縮小して行くのです。
ドル円のデイトレ事例
短期で取引を完結するデイトレード戦略を作る流れを、先週金曜日にこちらのコースに追加をしたところでした。下のスクリーンショットは、15分足にまで落とし込んだポイントをまとめていたところです。
チャートは円ドルを使っているので、普段見かけるドル円とは上下反転、少し値段も(スポット市場ではないため)異なっています。
日足から見つけてきたサポートのポイントを明示して、短期的な取引につなげる流れを解説していたものです。
せっかくですので、その後のマーケットの動きを確認してみましょう。
目安のポイントをヒットして、反発上昇しているのが、お分かりいただけるでしょうか?
事例で使った時間足は15分ですが、これを等倍で縮小すれば、5分、1分足での取引へと渡りを付けることができます。
このように、大きなキャンバスに正確な絵を書いた上で、それを縮小していくというステップを踏む流れを身に着けていけば、背骨の通ったデイトレードを完結させることができます。
ある意味、トレーダーも技術職ですね。ハッピー・トレーディング!!