日本でも人気のペア「豪ドル円」。デイトレードで使うには、時間帯別での値動きのクセを捉えておくことも必要ですね。そこで当記事では、2000件超のデータから集めた30分足の値動き幅を時間帯別にまとめた資料を公開をしてみました。
証券会社や銀行に行くと、豪ドル定期預金のポスターなどをよく見かけますね。
金利が日本よりも高くて、日本からの時差も小さく身近に感じ、海が綺麗でカンガルーがいて、物価は高いけど冬にサンタがサーフィンしてくる!
そして、少し英語のアクセントに特徴のあるオーストラリアの通貨ですね。
この国は、日本や中国などに資源を輸出しているので、どうしても通貨が買われる側になります。鉄を買うなら、その前に現地通貨の豪ドルを買う必要があるからですね。
だから、もともと買われやすく構造的に高くなりがちなため、インフレを防ごうと高金利でお金のコストを上げ、借り手のモチベーションを下げる方法に出るわけです。
その高金利が結果的に日本の預金思考とマッチして、外貨預金では人気が高くなっているところもありそうですね。
豪ドル円の時間帯別ボラティリティ
そんな人気通貨の豪ドル円ですが、デイトレードで取引をされる方も多いですね。
魚釣りでも、事前に「食い」の良い時間帯を調べておくことが釣果を決めるように、FXでの短期取引なら時間帯別の値動き特性を把握しておくことは、必須かもしれません。
さっそく、2017年1月10日から2017年3月10日まで、2048本のローソク足を調べてみた結果がこちら。
横軸は東京時間に合わせています。
特徴的なポイントとしては、午前7時、午前9時30分から10時30分までの間に値動きが大きくなっているというところでしょうか。
逆に朝の5時30分ころは小さな値動きで終わることが分かります。
さらにこれを曜日ごとにブレークダウンしていったりすると、いろいろなドラマも見えます。
22時30分は米国の指標発表がある時間であったり、午前10時はシンガポール取引所のSGXオープン前後だったりと、それぞれ理由が見えてきますね。
米ドル建ての方がおすすめです
最後に一つだけ。
日本では、どうしても円建ての取引が中心になりがちです。
ドル円を除いて人気ペアと言えば、ユーロ円、豪ドル円、ポンド円などではないでしょうか?
もちろん私たちの手元にあるのは円なので、何となく分かりやすいということはありますよね。
ただ、正確な値動きや透明性のある情報を得ようとするなら、米ドルストレートを使うほうが圧倒的に有利です。
なぜなら、円建ての銘柄は、基本的に米ドルストレートのペア同士を合成して出来上がっているからです。
◯ ユーロ円=EURUSD✕USDJPY
◯ 豪ドル円=AUDUSD✕USDJPY
◯ ポンド円=GBPUSD✕USDJPY
という具合ですね。
つまり、豪ドル円をロングするなら、それはAUDUSDをロングして、さらにUSDJPYをロングしている訳です。
「円ショートvsドルロング ✕ ドルショートvs豪ドルロング」 というように、取引ペア一つのつもりが、実は2つを同時に建てているということですね。
勘の良い読者の方ならお気づきかもしれません。そう、豪ドル円を取引するよりも、AUDUSDかUSDJPYどちらかに絞ったほうが、精度のある取引が可能になることが多いのです。
もし豪ドル円を中心に取引されている方は、米ドルペアのAUDUSDもチェックしてみると、良いかもしれませんね。
ハッピー・トレーディング!
追伸
ご質問をいただきましたので、AUDUSDとUSDJPYとAUDJPYの3つチャートを作成してみました。
こんな感じの方向イメージですね。
2つの顔が「逆相関」の時は合成通貨は大体レンジになる、という理解で
合っていますでしょうか・・・?(・ω・。)
JPY中心思考を頭から外す=視野を広げ「目を見開く」効果もあるデスネ
笑富さん、こんにちは。レンジの件、記事内の最下部にチャートを追加しておきました。こんな感じでどうでしょう?
外為は米ドルが主役で回っているので、JPYはあくまでも「地方空港」と考えておくほうが間違いないかもしれないですね。
にゅほおぉおおおッ!!!((((・ิ(・ิω(・ิω・ิ)ω・ิ)・ิ))))
めちゃくちゃ分かりやすい図解ありがとうございます。
オレンジ色のエリアで板挟みになってるのがよく分かりますw
JPYは「ふるさと納税」感覚で取引しよう…(・ิω・ิ)
わたすもドルストレートを極めます。
ドル円も本来は「JPYUSD」ですので、全て米ドル一本で絞って頂ければ良いと思います。
「プロのコミュニティ」も受講を頂き、いつもありがとうございます!
最近追加された『深読み』解説もかなり勉強になります。もはや見えている世界が違い過ぎてビビるレベルです…
大量の(文字通り、圧倒的に大量のw)解説動画の数々ありがとうございます。
吉中先生のレポートで投資における論理思考の土台を築いていき、佐々木先生の解説で実践イメージを膨らませる、最強の学習サイクル☆
引き続き宜しくお願い致します。
こちらこそ、膨大なレクチャーにお付き合い頂きまして、ありがとうございます。
こういう組み立てを全部やっていると、本当にチャンスが飛び込んでくるから、やっていても本当に面白いです。
また引き続き、楽しんでいきましょう!