台風が吹き荒れる今夜のような日は、普段は見ることのないペアを眺めながら夜長を楽しんでみるのも、一つの考え方かもしれませんね。そこで、ユーロ円という普段は当ブログで取り上げてないペアを考えてみました。
ローソク足で表示されているのが、我らがドル円。それに対してバーチャートが米ドル・インデックスです。
6月26日ころまで仲良く進んでいたのが、その後は仲違いをして割れてしまっているようです。
なぜこういうことが起こっているのでしょうか?ドル円が下げるということなのでしょうか?
実はこのドルインデックス、もともとユーロの比率が最も大きな指標になっています。
ですから、ドルインデックスが下げるときは、米ドルが弱い時もありますが、ユーロが強くても同じような動きになることがあります。
代わりにドル円とユーロとを、米ドルの向きをそろえて比較してみましょう。
なんだか先ほどと、ほとんど同じチャートになりましたね。
つまり、6月26日ころからの通貨間の強弱としては、こんな感じになります。
「JPYよりもUSDが強い」 かつ 「USDよりもEURが強い」
つまり、JPY<USD<EUR という流れですね。
こういう時は、クロス円はボラティリティ爆発です。間のUSDを飛ばしてJPY<EURでできあがる「ユーロ円」ですね。
6月中旬からの値動きは、657pips!もうお祭りですね。
クロス円を取引するとき、今回のようにドル円とユーロドルの力関係が、きれいに並ぶとパンチ力が出るということですね。
とはいえ、なかなか両方がそろうことはなくて、ユーロドルは米ドルを買いに行くけど、ドル円はドルを売っているようなときは、フニャフニャした捉えどころのない値動きで終わってしまいます。
そういう不確実性を嫌ってドルストレートしか取引しない私のような頑固者にとって、普段見ないユーロ円を眺めてみるというのも、台風の夜の過ごし方としては悪くないかもです。
普段見ない対象をのぞいてみると、新しい発見があるかもしれないという、ちょっとしたおススメでした。
ご帰宅中の方は、足元にお気をつけくださいね。
ハッピー・雨の日☂