ゴールドマンの「関係者」って誰ですか?ビットコインは終わってません

$7400から$6302まで16時間で到達と、久しぶりに大きく動いたビットコインは残念ながら下落の方向でした。

ビットコインは16時間で1100ドルの下落
ビットコインは16時間で1100ドルの下落

今回の下落、世間では下のニュースが原因と言われているようです。

ゴールドマン・サックス、仮想通貨トレーディングデスク開設の計画を撤回か=米ビジネスインサイダー

https://jp.cointelegraph.com/news/business-insider-goldman-sachs-drops-plans-to-open-crypto-trading-desk

コインテレグラフ日本語版より

ただ内容を見れば、悲観的になるようなことは書かれておらず、それよりも下げを促すために出された記事ではないのか?というのが自分の考えです。

以下に簡単な理由を書いてみます。

下げるべきタイミングで出たニュース

記事が出されたのは、ビットコインに上昇の余地が残っておらず、「いつ下げるか?」というタイミングでした。

(昨日のブログ記事「ビットコインの上値が追えない理由」参照)

こうしたタイミングで「その方向」を促す記事が出ることは、過去に何度もありました。

さて日本では、「ゴールドマンがビットコインから完全撤退?」のような論調がありますが、本当でしょうか。

BusinessInsider記事を確認してみましょう。

「As part of that decision, Goldman has moved plans to open a desk for trading cryptocurrencies further down a list of priorities for how it can participate in cryptocurrency markets, the people said. It may revive these plans later, they added.」

Business Insiderより
https://www.businessinsider.com/goldman-sachs-retreats-from-launching-crypto-trading-desk-2018-9

前後も含めて簡単に意訳すると、以下となります。

「同社はクリプトのトレーディングデスクを開く計画に関して、規制が不明瞭でもあることから、具体的な実行時期を明確にすることは止めた、と関係者は言う。ただ後に復活をする可能性もある、と付け加えた」

そう、「関係者」ですよ。さらに後の復活可能性までヘッジしています。

 

ETF期待の上昇も「関係者」コメントからだった

8月22日には申請されていたETF9本が、まとめてSECに却下をされました。記憶に新しいですね。

これに先立ち、7月20日には TheICOJournalが「年内にCBOE提出のETFが実現の見通し」とリリースしていましたね。

これも「CFTC関係者」ですよ。(”Our most optimistic source, coming from the CFTC”)

このコメントで$7,400の踊り場で迷っていたビットコインは$8,300まで上昇し、そして本日までの時間を掛けて下落をしてきました。

短期で取引する際には、こういう「関係者」の話にも乗る必要はあるでしょう。

ただ、英語の一次情報が出て、それが日本語で流れてくる時間のロス。さらに翻訳等のズレで情報が正確でないリスクもありますので、乗るリスクも踏まえた上で対応するほうが良いでしょう。

 

資産預かり「カストディー」は継続開発

ゴールドマンの話に戻りましょう。リリースを確認すると、カストディのサービス開発に集中するとあります。

つまり顧客が購入した暗号通貨を、安全に保管するためのサービスですね。

ゴールドマンのような所帯もシステムも大型化した会社なら、既存顧客の現金を受け入れるサービスの方が確実に手数料収入へとつながるでしょう。

カストディが実現すれば、インデックスファンドを組成して販売することで、カストディと販売手数料・運営手数料の3つを稼ぐことができます。

大きな資産を持つに至った人が最初に気にするのは、カウンターパーティリスクです。つまり自分の資金を預けた先の会社が信用できるか?という点です。

そうした点で、大手のゴールドマンがカストディに集中するというのは、極めて健全な話だと言えるのではないでしょうか?

とにかく、「関係者」の話は二呼吸ほど置いてから反応するので良いでしょう。

 

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