“Sell in May and go away” 「5月は売ったら戻ってくるな」。株式市場で知られたことわざですね。
これが真実かを過去に遡って調べた研究では、37カ国中36カ国で現象が確認できたとか。
ヨーロッパで特に傾向が強いのは、興味深い結果でした。
自分も少しだけ英国にいたことがあり、この気持ちは分からないでもないです。
現地の天候は、毎日が曇りと雨。冬になれば15時には夜。
そういう冬を鬱々と過ごしていると、「夏になったら太陽を取り返そう」という気になってきます。
ですから、トレーダーも日中時間が長くなり始める6月からは、もう夏のバケーションが気になってウズウズする → 手じまいして帰ってこない → 買い手がおらず下落しやすい、、、ということなのでしょう。
ただ、今は電子取引で世界中がつながっていたり、昔と違って自動取引が主流になってきているので、ずいぶんその現象も薄くなっている様子、、、あれ?
今回の2019年は「5月は売り」の当たり年でしたね。
上のチャートは5月1日から末日までを縦線で区切ったものです。
ローソク足がWTI原油、オレンジ線がSP500株価指数、青線がBitcoinです。
これだけ見れば、「Sell stock and Buy Bitcoin in May」(5月は株を売ってビットコインを買え」とかいう人も、出てくるかもしれないですね。
それにしても後半の下落スパートは、市場の底が抜けてしまったような動きでした。
少しだけ見えていた前兆
なかなか市場の先行きは読めないもの。とはいえ5月25日頃には少しだけ前兆がありました。
以下はトレーディングカレッジにて、2019年5月25日に配信したレポートの一部です。
そう、瞬間的な売り仕掛けの意図が感じられるポジション動向というコメントです。
ただ相手はマーケットなので、上がるか下がるかは分かりません。それでも、動く「タイミング」は、ある程度特定をすることもできます。
仕掛けがあるとするなら月末5月31日。指標からも確認ができていましたね。
あとは、、、
リスク管理とトレードの時間軸で決めていくイメージですね。
なかなか興味深い5月でしたので、少し講義内から引用をしてみました。
みなさんも、素晴らしい6月をお過ごしください!