- 取引所からの出金情報も見方と使い方次第
- USDTテザーと限りなく共通する取引方法
こちらの記事では、月曜日にビットコイン研究所とクリプト通信の受講生に配信しているレポートの一部を公開シェアしています。
ビットコインの市場動向を知るために、プロック情報を使う方法も市民権を得てきた感がありますね。
先日はCryptoQuantが自動ツイートした内容で若干の炎上があったことをご存知の方も多いと思います。
賛否両論あるでしょうが、取引所へのBTC流入が出た時点で「下落リスク注意!」と書いたツイートを流すのは、確かにお行儀がよろしくないという見方もあったのでしょう。
結論として、同社の自動ツイートメッセージは流入量を記載するだけに変更されることとで落ち着いたようです。
この騒動を見ながら感じたのは、「なんだかテザーの時と同じだなぁ」というものでした。
テザーの発行を使った取引方法(があった)
新規テザー発行のツイートが流れるたびにBTCが思惑で買い上げられる。そんな状況が2019年の6月ころでした。
※ BTCは6月に14000まで上昇し、その後は徐々に下げて年末に6500まで下落
このテザー発行を使った上昇をトレードに活かしていた取引方法を、ByBitトレードコンテストでランキング入りされていたSalsaTekilaさんが言及をしていたことがあります。
Bitcoin Trader With %4,000 PROFIT in Trading Competition | Coinist Podcast with Salsa
とても明快な方法ですので、こちらでシェアしてみますね。
「テザーがTwitterで公表していたチェーンスワップ実行予定日時の直前に買いをいれる」
それだけです。
ご存知のとおり、Tetherは複数のチェーンでUSDTを発行しています。そのためOMNIで発行しているテザーをERC20に載せ替えるなどの調整を行うことがあります。
テザーの発行総数は変わらないものの、Twitterのヘッドラインだけ見ている人(やBOT)にとっては、一時的にERC20のトークンが大量発行されたように映ります。そして思惑どおり「大量発行された」と思った人(やBOT)が買いを入れ、値上がりしたところで利確という寸法です。
別に誰かが市場を騙そうとしているわけではないです。USDTは事前に予定時刻を告知し、チェーンスワップについても説明をしています。
ただ、市場には事実確認をしない人(やBOT)と、その人たちに先回って動こうとするプレイヤーが一定数います。結果的に「Tether発行の通知が値上がりを引き起こしてしまう」状況がしばらく続きました。
それにしても、大口ユーザが異なるチェーン上にテザーを出金することで(条件次第で)チェーンスワップが起きてしまうUSDT構造。それを取引に使っていた人がいても、おかしくはないですね。
ブロック情報でも同じことが起こりうる
今回のブロック情報に関しての応酬で、近い将来「USDTのチェーンスワップ取引」と似たようなことが起こるのではないだろうかと感じました。
以下は本編に続く…
…
いかがだったでしょうか?
続編では、ブロック情報を見るときに「鵜呑みにはできない」現状や対策の考え方。また足下のビットコインがなぜ堅調に推移しているのかを、米金利の動向と比較して考察をしています。
続編はビットコイン研究所さん [こちら: 外部リンク]でお読み頂けるほか、ココスタのクリプト通信受講生にも配信をしております。
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市場を内側から見ていくようなアプローチにご興味のある方には、ど真ん中の内容です。ぜひご活用ください。
それでは、引き続きハッピー・ビットコイン!