ビットコインは好調ですね。日本円でも500万円を奪還し、強気の推移を続けています。
ちょうど500万円を超えたあたりからでしょうか。よく「ハッシュリボンが点灯した!」というツイートを見かけるようになりました。
以下はビットコイン円にハッシュリボンを配置した様子です。
画面下の方に「BUY」と出てますね。
ところで、結局このツールって何?役に立つの?と疑問に感じる方もいると思います。
そこで、2020年6月にビットコイン研究所さんへ寄稿した記事「ハッシュリボンの功罪」をこちらで公開してみました。(研究所さんに許可をいただいています)
バックテストの結果や、何に使えるのかなどを3分で読めるくらいの内容にまとめています。
なお、記事の出だしは当時話題になっていた「ジムロジャース曰くビットコインは失敗する!」について言及をしています。当時の時代感が思い出されるようですね。
真ん中あたりまで読み進めていただくと、ハッシュリボンが出てきます。参考にしてみてください。
vol 60. ハッシュリボンの功罪(2020年6月29日)
~ ビットコイン研究所・寄稿レポート
ビットコインが話題に出ることも無くなってきましたね。
GoogleTrendでの数字も5月10日を境に急落。2020年1月後半と同程度まで落ちてきました。
また6月25日には、かの有名なジムロジャーズと、SimonDixonがライブ配信を行っていました。
https://www.youtube.com/watch?v=gUoEOfR7R6k&feature=emb_logo
ジム氏の論点は、以下のポイントに集約されたように感じます。
〇 政府は望まない通貨の利用を禁止する。使う人がいない通貨は価値が0になる。だからビットコインも0になる。
〇 投資の世界は「何でもあり」。マイナス金利の世界など誰が予想したか?だから自分の言うことを鵜呑みにする必要はない。
〇 確実に言えることは、「分からないことには投資をしない」ことだ。
アエラ取材でも同じ事を述べてますね。(2021年8月10日追記:確認したら記事が削除されていたのでリンクは削除しました)
本日現在、アクセスランキングでは4位に付けてます。意外と読まれているなというのが正直なところでした。
ところで優れた投資家の条件は、自分の言動に縛られないことです。
彼は生涯で子供を持つことほど無駄なことは無いと主張しつつも、途中で180度意見を変えて「今は娘が一番大切な財産だ」という発言をしています。
自分が間違っていたと分かれば、さっさと古い考えは捨てて新しい方に乗り換える。
つまりビットコインが必要と考えれば、自分の前言には囚われず180度意見を変える人物です。
ジム氏が正しいのか、それともビットコインが生き残るのか?3年後に再度知りたいところですね。
ハッシュリボンがBUYに点灯=必ず読まれる記事
さてビットコインの中期的な価格動向の参考として使われている代表的な指標に「HashRibbon(ハッシュリボン)」があります。
直近でも指標が強気に転じていることから、ニュースにも取り上げられ始めました。
まもなく日本のメディアでも取り上げられ始めるでしょう。
Bitcoin’s Most Important and Profitable Buy Signal Is Just About to Trigger
https://www.newsbtc.com/2020/06/28/bitcoins-profitable-buy-signal-hash
リンク先の記事内に以下のような図があります。
「このHashRibbonがBuyを点灯させると、強い上昇トレンドが来るよ」ということですね。
ツール自体はこれ以上ないほど単純なものです。
〇 ハッシュレートの移動平均を30日と60日で取る
〇 30日平均が60日を上抜けすればBUY、下抜けすればSell
これだけです。(2021年8月10日追記:当ツールが表示するのはBuyのみです)
参考:Hash Ribbons
https://www.tradingview.com/script/kT7jIvqv-Hash-Ribbons/
手元で計算をしてみたところでは、6月24日に条件がBUYで揃っていました。
どのようなロジックであれ、多くの人が見れば、それ自体が売り買いの材料になることもあります。
コロナ第一波で3000ドル台に突き落とされた後、始めて点灯するBUY。期待する人は多くなるでしょう。
なお、このツールだけを参考に売買した場合の結果を2015年からバックテストしてみました。
買いに転じた翌日からロング、売りに転じた翌日からショートした場合の累計金額推移です。
緑色の棒が0より上は「BUY期間」、下は「SELL期間」。資産額の推移が茶色の線、Accumlateです。
計測は2015年3月3日から2020年6月28日まで。
開始時点のBTCUSD価格は275ドル。終了時点で9240。売買で得られたトータル利益は10800ドルでした。
微妙ですね。手数料と金利を考慮すれば、そのままガチホ(9240-275=8965の利益)してた方が効率的だと言えるかもしれません。
唯一目を見張る働きをしたのは、2018年11月中旬にビットコインが6000を割り込んで3000台まで転落した時でしょうか。10月30日の時点で、このツールは「Sell」となっていました。
いずれにしろ、多くの人が着目する記事は、それ自体が市場に影響を与えます。
情報そのものを追うのでは無く、その情報に世の中がどう反応していくのかを観測していく。
そういう一歩引いた考え方も悪くはないのかなと感じましたので、こちらの記事で紹介をいたしました。
こちらの記事は、毎週月曜日に寄稿しているビットコイン研究所さん(詳細はこちら)のメンバーページから許可をいただき公開しました。
なお、寄稿記事はクリプト通信(詳細はこちら)の受講生にも配信させていただいています。
以上、参考にしてみてください。