こんにちは!最近、受講生の方から質問をいただきました。
投資ツールとしての「中銀ハンター(こちら)」について、M2マネーサプライとの関連性を尋ねるものでした。
この質問は多くの方が気になるポイントだと思いますので、今日はこのテーマについて詳しく解説していきます。
中銀ハンターとは?
中銀ハンターは、中央銀行による米ドルの流動性を自動監視し、市場の買い時・売り時を判断するためのTradingView用インジケーターです。
米連邦準備制度理事会(FRB)が公開している3つのデータを基に、ドルの流動性と資産価格の関係を分析。
この流動性指標と実際の価格との乖離から、ビットコイン(BTCUSD)、ゴールド、シルバー、株式など幅広い資産の割安・割高状態を判定します。
長期的に通貨価値が下落傾向にある中、特に「買い」のタイミング特定に優れており、実物資産の価格上昇を捉える強力なツールとして機能します。
受講生からの質問
中銀ハンターにはM2 Global Money Supplyのデータは加味されているのでしょうか?教えて下さい。
中銀ハンターとM2の関係
結論から言うと、中銀ハンターにはM2 Global Money Supplyのデータは含まれていません。その代わりに、日々変動するRepo残高を中心に追跡しています。

M2マネーサプライの役割
もちろん、M2マネーサプライも投資判断において重要な指標です。M2とは、、、
- 現金と預金を含む、より広範な通貨供給量を示します
- 家計や企業などがメイン
- ビットコイン価格には中長期的な影響
中銀ハンターは直接的な影響にフォーカスしています
中銀ハンターは、名前のまんまなのですが、「中央銀行の直接的な資金供給」の側面に焦点を当てたツールとご理解ください。
投資戦略を立てる際には、以下のアプローチが効果的です:
- 短期的な市場動向:中銀ハンターで追跡するRepo残高やフェデラル銀行残高を参考に
- 中長期的なトレンド:M2マネーサプライなどの広範な経済指標も併せて分析
- 複合的な視点:両方の指標を組み合わせることで、より立体的な市場理解が可能に
最後に
投資する際に、どの指標に注目するかは常に投資家の頭を悩ませるところですね。
中銀ハンターは中央銀行の動きを直接的に追跡することで、短期的な市場動向を把握するのに役立ちます。
一方で、M2マネーサプライのような広範な指標も、中長期的な視点を持つ上で欠かせません。
それぞれの指標が持つ特性を理解し、状況に応じて適切に活用することで、より精度の高い投資判断が可能になるのではないでしょうか。
ぜひ、自分の投資スタイルに合った活用法を見つけてみてください!
佐々木徹
参考:ゴールドとビットコインに中銀ハンターが出したシグナル事例


