移動平均線だけではFXの相場に勝てないと前回書きました。では本当の移動平均線の使い方とは、何なのでしょう?一つの大きなポイントは、相場のスピードを知ることです。
スピード
ジェットコースターを想像してください。目の前の壁のようなレールを登り切るには、相応のスピードが必要です。スピードが十分乗ってないと、坂の途中で押し返されてしまいます。
相場にもスピードがあります。同じ方向に動いていても、市場参加者の多くが感情的に「この相場は上がる(下がる)」と思っているときはスピードが速くなり、逆に「そろそろこの為替相場も終わりが近づいてきたな」と思い始めるとスピードが落ちてきます。
上 の図の赤色が指数移動平均21(過去のローソク21本分の指数平均を取ったもの)、緑色が指数移動平均55です。(この組み合わせはフィボナッチ数列で決めています)
2本の移動平均線の間隔を見る
2本の移動平均線の間隔が大きく開いている赤枠と、間隔が狭くなってジグに交差し始めた青枠の中と、明らかに相場のスピードが変わってきているのが一目で分かると思います。青枠の失速したスピードでは、赤枠の高値をブレークできま せんでした。
つまりスピードが速いときには、トレンド型の戦略でエントリするという判断ができ、逆に相場のスピードが落ちてきたことが分かれば、オシレーターを使ったエントリを検討する、もしくはエントリしないという判断が出来ます。
これ以外にも、EMAを動的なサポート・レジスタンスとして使う方法や、相場の向きを確認するために活用する方法もあります。
詳しくは、実践編のビデオにて紹介をしていますので、FXトレーディングの知識を深めたい方は、是非ご覧になって下さい。
この図の場合、トレンド型の戦略を取ったとして、
どこでエントリーして
ストップをどこにとり
エグジットはどこを目標にすれば良いのでしょうか?
よろしくお願いします
こういった速い動きをしている相場を捕まえるには、5EMA(指数移動平均線)を使うことがあります。基準のチャートで5EMAの位置を大まかに見て(値段が動くとEMAも動くので)、その場所を動的サポートの目安としておき、一つ下の時間足でエントリーのポイントを具体的に見つけることになります。
このあたりは、実践編でも詳しく説明していますので、ご興味があるようでしたら、ぜひご覧になってください。