「仮想通貨やコモディティはキケン」、ビットコイン(BTCUSD)とゴールドが強気な上昇を続けるのを見ながらも、そんな懐疑派の意見も毎日のように目にします。ビットコインETFには3兆円を超える資金が流入しているにもかかわらずです。
次に懐疑的な意見を見たら「もうええでしょう!」と言いたくなるひとも、出てくるかもしれないですね。
さて当記事では、ビットコインとゴールドのETFを通じて見える”ハードマネー革命”の到来について、データを交えながら考えていきたいと思います。
インフレに強い通貨:金とビットコインETFへの資金流入は怒涛の勢いが止まらない
皆さんは気づいていますか? 毎日のようにゴールド価格が最高値を更新し、ビットコインETFへの資金流入が止まらない状況を。
下のチャートは、米国のゴールドとビットコインETFの主要銘柄への資金流入額を累計したものとなります。
ビットコインとゴールドETFへの資金流入合計は、毎日のように過去最高を更新し続けている状況にあります。
起点は米証券取引委員会(SEC)が11本のビットコイン現物ETF本を承認した2024年1月10日です。流入し続けていますね。
なお、これらETFへの流入総額は、最新2024年10月18日時点の円換算で以下のとおりです。
- ゴールドETF(SPDR GLD):約3,334億円(2,222.45 百万ドル)
- ビットコインETF(11社合計):約3兆1,264億円(20,842.78 百万ドル)
- 合計:約3兆4,598億円(23,065.23 百万ドル)
さ、さんちょうえん??
日本国内の指数ETFでも、ランキング10位だと純資産で2兆円を切ってきます。(2024年9月末時点)。
2024年の10ヶ月間だけで、約3.5兆円が流入しているの、ちょっとすごくないですか?仮に今のペースで資金流入が続けば、10年間で30兆円を超えることになります。
それだけ、今の市場は「ハード通貨」を買わざるを得ない状況になってきているということですね。
ビットコイン現物ETFが持ち込んだ最大のベネフィットは情報の精度
さてこのビットコイン現物ETF、当初の筆者は思いっきり間違いを犯していました。
このETFは、ビットコイン市場に悪影響しかないと考えていたんですね。
なぜなら、ETFには運用コストが毎年発生します。それらの費用は、買い溜められたビットコインの一部を売却することで賄われることになります。
つまりETFの残高が積まれれば積まれるほど、毎年の運営コストというビットコインの定期的な売り圧力が大きくなり、値上がりを抑える材料になると考えていました。
これは別にいまでも間違っていないかもしれません。ですがそれよりも、米国の信頼されている投資銀行が、ETFの資産残高を毎日公表することのプラス効果のほうが、遥かに大きかったですね。
だって、それまでの暗号通貨市場は、信頼度からは正反対の世界でした。
一部の取引所は出来高を水増しするわ、SECのツイッターアカウントを乗っ取って「ETF認可!」とかツイートする輩がいたりとか(捕まっていましたね)。。。
どれだけビットコインのブロックチェーンが改ざん不可能でも、周辺事実を改ざんして自らの利益につなげるバッドアクターもいるのです。
ところが、ここに米国でも信頼度がトップの投資銀行が入ってきたわけです。
ブラックロックやフィデリティなどの一流投資銀行が公開するETFの資産残高であれば、さすがに既存の市場プレイヤーも信用します。
というか、そんな大御所にとっては、改ざんがバレて失う資金・信用の期待値のほうが、どう考えても改ざんで得られる小銭よりも遥かに大きいわけです。やるわけがありません。
上記で述べた3兆円を超える流入資金は、信頼された機関が公表することで、初めて世界に対してインパクトをもたらすことができたといえるでしょう。
以上は、ビットコイン研究所さんへの寄稿記事(原文はこちら)より前半部分を公開してお送りいたしました。
【後半記事のご紹介】
ETFによる「正しい数字」の衝撃が、ついにビットコイン市場をも変えようとしています。
しかし、これは単なる市場の変化ではありません。後半では、インフレーションに対する人々の意識が大きく変化している証拠として、Googleが公表した衝撃的な選挙関連データを分析。なぜ今、世界中の投資家がハードマネーに殺到しているのか?
そして、SNSの普及による「エコーチェンバー効果」が、この動きをさらに加速させる可能性も。39億人のSNSユーザーが作り出す新たな経済の姿と、それに対する市場の反応を、最新データと共に解説します。
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