センター試験の確率問題とトレードが似て非なる点

Math

私がセンター試験で唯一満点を取ることができたのが数学Ⅱの確率統計でした。なぜなら、過去の問題を全部記憶していったら同じものが出てきたからです(笑)。

もう20年以上前の話ですが、愛媛県のイナカ公立高校で過ごした私は、ほとんどの時間をマイナーなハンドボールという部活動に費やしていました。

ポジションはゴールキーパーで、2メートルの至近距離から放たれるボールが顔面に何度も当たった記憶を、カラー付きの記憶で思い出すことができます。

学校は文武両道というのを売りにしていたのですが、実際は練習の後に勉強をするような体力は残らず、大して成績はよくありませんでした。

しかしながら大学受験からは逃げることができません。

理系クラスにいる割に数学がダメで、なぜか英語と国語の方が点が取れるという悲しいミスマッチが起こっていました。

とはいえ数学のない大学を受験するなら私立。私立大学を目指すべく予備校に通う猛者には絶対勝てず、田舎にそんな予備校はありません。

しかも第二次ベビーブームのピークで競争率は高い。

どうしたものかと思っていたときに本屋で出会ったのが、当時流行っていた「例の方法」という、受験の裏テクニックを書いた本でした。

内容自体には賛否両論あった本ですが、一つだけ役に立ったことがあります。

それは、数学の「確率」は問題のバリエーションが作れない、だから覚えてしまえば高得点がとれるというものでした。

半信半疑でためしに過去のセンター問題を引っ張り出してきて問題をまとめると、確かに似たような問題が結構出ていることがわかりました。

その重複したものを削除して、純粋にオリジナルと思われる問題のみを抜き出すと、たしか20程度にまとまったように記憶をしています。

もう理解するとかそんなことは忘れ、百人一首のように問題の出だしを見ただけで全部の答えが書けるまで覚えました。

そしてセンター試験で確率の問題を見たら本当に覚えたままの問題が出ていて、頭をつかうこともなく自動的に満点を取ることができました。

全教科を均すと平凡な点数だっただけに、確率のヒットはよ〜く記憶に残っています。

▼ 参考:人間は苦しかったことは早く忘れ、楽しかったことは長く覚える
http://www.cocosta.jp/2011/tradejournal/

なぜこんな話をするかというと、この「覚えれば解ける」という考え方が、トレードにそのまま当てはまるからです。

チャートには幾つかの動きのパターンがあり、それを覚えておけば利益を出すことができます。

ところが、この考え方には弱みがあります。

それは、相場はセンター試験のように◯×を出してくれないので、同じパターンでもアテにできる度合いが変わってくるのです。

では、その弱みを克服するにはどうすれば良いのでしょうか?

実は簡単で、センター試験は全ての問題を解く必要がありますが、トレードは「気に入らなければパスすれば良い」のです。

確信が持てないパターンと付き合う必要はありません。

自分が自信を持って捉えられるパターンが出てくるのを待ち、それ以外はエントリーしなければいい。

個人トレーダーの強みは、自分の気に入った問題(パターン)だけ選り好みをする自由があることです。

面倒な問題は他の人に任せて、確実に仕留められるパターンだけ狙っていきましょう!

追伸:

最近のセンター試験問題を見たら、標準偏差の問題が出ていてびっくりしました。

参考:
http://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00004813.pdf&n=2701-0502+suugaku2B.pdf

95%の信頼度、、、
20本に1本のローソク、、、
おお、ボリンジャーバンドの標準設定ではないか!

意外と世の中は、つながっていますね。

それでは、ハッピー・トレーディング!

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