もし電車で隣に身長が3メートル近い巨人があなたの隣に立ったら、押し潰されそうな圧力を感じたり、天井に頭をぶつけないか心配になったりするかもしれませんね。
ところが、そんな出来事さえ電車の外にいる人からすれば気にもとめない些細なことでしかありません。
この記事では、そんなふうに視点を変えるだけで入ってくる情報が変わってくることを、トレードと少し関連させて思いつくままに書いてみたいと思います。
どんぐりの背比べという言葉があります。
小さな背丈のどんぐり同士が競い合っても、私達人間からみればどれも代わり映えしないという意味ですね。
でも、本当に同じ種類のどんぐり同士を比べたらどうなのでしょうか?
娘が読んでいる毎日小学生新聞にそんな企画があり、コナラのドングリで比較をしていました。結果は、高さが1.5センチから2.5センチまでありました。
はい、人間の目から見ればどれもたいした違いはありません。
では、もしあなたが今日だけ1.5センチの「チビんぐり」に生まれ変わって、隣に2.5センチの「デカんぐり」が立ったらどうでしょう?
人で考えると、身長170センチの人の隣に270センチの巨人が立つのと同じです。もうヒトゴト(ドングリごと?)ではありません!
そう、人から見たらどれも似たり寄ったりのドングリでも、ドングリにしてみればエライことなわけですね。
前置きが、ものすごく長くなりました(笑)
仮にドングリがトレードだと考えてみましょう。
私や当ブログを読んでくれている方、もちろんコースを受講していただいている1200人超の受講生の方などは、みんなトレードというドングリの世界の中で生きています。
そして、どうやれば少しでも良いトレードができるのか?どうやれば失敗しない方法に近づけられるのか?こんな時にはどう対応したらよいのか?ほとんどの時間を、他のドングリより少しでも大きくなろうと学んだり、練習したり、スパーリング(?)したりしてるのです。
でも、それはトレードのビジネスに関係ない人にとっては、大して意味を持たないドングリの背くらべでしかありません。
もちろんトレードに限らず、ビジネスでも、子育てでも、スポーツでもみんな同じです。
「やらない人」にとっては、全部「ドングリの背比べ」なのです。
じゃあ、そんなドングリが「どうやればあと5ミリ大きくなれるか?」を考えているときに、誰の話を聞き、何を手本にしていけばいいのでしょうか?
子育てに奮闘する人が知りたいのは、「どうすれば、夜中に泣き止まない子を静かにさせてあげられるか?」の具体策です。
スポーツでしのぎを削る人が知りたいのは、「どうすれば、あと0.1秒を削れるのか」の具体策です。
トレードを伸ばそうとする人が知りたいのは、「どうすれば、あとローソク1本早く判断できるのか?」という、やはり具体策です。
そして、ここからが面白いところで、もしあなたが「やらない人」になろうとしているのであれば、おなじ「やならい人」の意見、つまり「そんなのドングリの背くらべさ」という情報に目が行きます。
もし「ドングリ」になろうとしているのであれば、同じ「ドングリ」の意見、つまり「こうやったら失敗したけど、具体的にココを変えたらうまく行ったよ!」というような情報に目が止まります。
だから自分がどちらの意見に共感するのかを振り返ってみると、今の自分がどの立場に立っているのかを知るヒントになります。
どちらが良い悪いということではないです。すべてのことでドングリになっていたら、すぐに磨り減って粉になってしまいます(笑)
でも、「この道で」って決めた分野ならば、ドングリになって、現実の中で揉まれて、苦しんで、そこから答えらしきものを見つけて、一歩でも成長をしてという経験からしか得られないものがたくさんあって、でもそれをシェアをして分かり合えるのは、やはりドングリ同士でしかないのだと思います。
今日、あなたの目に止まったドングリの声はどのようなものでしたか?
何だかよくわからないドングリ談義になってしまいましたが、、、
ハッピー・ドングリ!