2011年9月6日にニューヨークのゴールド先物は、史上最高値の1923ドルを記録。それから9年後の2020年7月24日(先週の金曜日)には、その一歩手前である1904ドルまで上昇しています。
ゴールドは今からさらに上昇するのでしょうか?それとも今が頂点なのでしょうか?
下のチャートは、二つの地点を線で結びつけたもの。
綺麗に並びましたね。
ゴールドのドル建て価格は同じ。ただ米ドル側の「薄まり具合」は当時と同じではありません。
たとえば米ドルの現金流通量であるM2 Money Stock。2020年7月13日のそれは、2011年9月12日の1.93倍になっています。
https://fred.stlouisfed.org/series/M2
↑ M2データはこちらで確認できます
つまり現金の量が約2倍に増えているということですね。
乱暴な話をすれば、本来なら今のドル建てゴールド価格は、2011年9月の2倍であっても、理には叶うということになります。
2倍だと、1,900×2=3,800ドルですか。1年後に到達していたとしても、特に違和感は感じないレベルですね。
ゴールドの価値は今も昔も同じ。変わっているのは法定通貨の価値ということです。
試しにゴールド価格をM2流通量で割ってみました。
こうすると、今のゴールド価格は「まだまだ安い」という考え方もできますね。
とはいえ、トレードでは短期的な視点も必要になります。
本日2020年7月26日に配信した「実戦トレーディングカレッジ・深読み」講義では、ゴールドを効率よく取引する方法も配信をいたしました。
今週の講義は以下のようなメニューでした。
No.133 FRB会合まで一旦の休戦(2020年7月26日)
- 01-01 出っ張りを納めてFEDに望む投機筋参加者
- 01-02 ゴールドは2011年の高値1900を超える準備を整えている
- 02-01 EURに流れ込む資金
- 02-02 AUDNZDに見る変調&ドル円とFRB会合
- 02-03 ポンドの出っ張り感とFED会合までの流れ
- 03-01 原油はショートカバーも掘り尽くしたか?
- 03-02 出遅れ銘柄はここにある
- スライド
ポイントは今週のFOMCに至るまでの時間の使い方と、資金循環を先読みする考え方になりそうです。
来週も楽しんでいきましょう!