「管理人さんはローソクは閉じるまで待てというが、それだとタイミングを逃してしまう。どうすれば良いか?」 というご質問をいただきました。
以下頂いたご質問の抜粋です。
現在トレーディングに行き詰まっており、『ローソク足で高収益トレード』の購入を検討しております。
私のメインのトレードスタイルは、『迷い…』の内容にある先行指標やSRに組み合わせて移動平均線を使った、グランビルの法則の②、③番戻しや押し狙い)です。
しかし、最近エントリーのタイミングが掴めずに困っています。
「さらに戻すだろう」とか「もっと引き付けて」と思っている間に、値が狙った方向に走ってしまいエントリーチャンスを逃してしまいます。
そこで質問なのですが、以前に管理人様がブログ内で
「高値・低値・スパイク・ローソク組み合わせ等を見ないと相場と対話している気になれず、ローソクチャートに行ってしまいます。」
とおっしゃっておられましたが、やはりローソクが閉じていない指値注文だけではエントリーの精度は低いでしょうか?またスキャルピングとまではいきませんが、私は15分足を短期チャートとして使用しています。
やはりローソク足分析におきましては、もう少し上位の時間足での判断でないと厳しいでしょうか?よろしくお願い致します。(Kさん)
Kさんの仰るとおり、ローソクは閉じないと使えません。閉じない限り形状が確定しませんから、ローソク足パターンを使った分析もできないわけです。
では閉じるまで待てない時はどうするか?
その時は一つ下の時間足を表示して意思決定をします。
15分足を短期で使っているなら、5分足。5分足を使っているなら1分足というようなやり方です。
説明のビデオを作ってみました。
もちろん時間足は小さくなるほどダマシやノイズが増えるので、そこは理解した上で臨む必要がありますが、基本は「下の時間足を使う」ということになります。
まとめ
テクニカル分析の精度は、複数の手法で分析をするほど精度が上がります。
SRの分析、相場の方向、チャートの形状、フィボナッチ、ピボットポイント。こうした基礎の上にローソク足の形状分析を加えて相場の分析を行うと、チャートから相場のドラマがドクドクと伝わってくるようになります。
- ああ、このポイントでスマートなトレーダーはエントリーしたのだな。
- ここは欲に駆られた素人が飛び込んだ場所だ。
- 恐怖でストップが殺到した場所だ。
- 主要プレーヤーがおらず、プライスが彷徨っているな。
こうしたことが分かってくると、次は自分と対話をするのです。
「自分がスマートなトレーダーなら、次はどこを狙うか?」
「ここでエントリーして作るポジションは、誰と交換するのか?素人か?スマートなトレーダーか?」
「この意思決定は、自分が立てたルールから外れていないか?」
それらのフィルターを経た意思決定のみ採用をする。
こうした地味な作業がトレードビジネスの収益を地道に底上げしていくのです。
では、今週もHappy Trading!