「相場が考えられない確率で想定外の方向に進み、ボコボコにやられております。何を修正すべきかアドバイスを頂けますか？」」

以下は抜粋です。（ご本人の許可を頂いて掲載しております）

FXを始めてまだ二ヶ月の初心者です。書店などに置いてあるFX関連の書籍を買い漁り勉強しておりましたが、管理人さんのビデオを観まして、今まで何を読んでいたのだ、、、とちょっとショックでした。早くに管理人さんのビデオを知る事が出来てよかったです。これからも宜しくお願いします。

実はトレードがなかなか上手くいかず、何を修正すべきかアドバイスを頂きたく、ご連絡をさせて頂きました。

私のエントリー方法は、日足で大きな動きを見て、一時間足でトレンドの確認、細かく15分足で動きを追いながら、5分足でエントリーするといった感じです。

基本トレンドフォローの押し目、戻りからのエントリーで50-100pipsを目安に利食いを考えております。ロスカットはエントリー時に30-40pipsを成り行き注文と同時に逆指値で置きます。この様な感じで、一日5.6回、値動きがある時は10回以上エントリーする事もあります。

私の悩みと言うのが、ちょっと馬鹿げた事かも知れませんが、考えられない確率で想定外の方向に進むということです。

10回エントリーして8回ロスカット、内二回は利食いも損切りも出来ない横ばい状態等。10戦0勝と言った様な事が頻繁に起こります。

• ロスカットラインを一瞬タッチして振り落とされたり、エントリーした瞬間に次のローソク足が反発ラインをブレイク。
• レンジ相場内で往復ビンタを喰らい、レンジブレイクを待って、エントリーしたらまたレンジに収まって行く。
• 反発して順調に伸びているトレンドが、私がエントリーした瞬間に反落する。

もちろん、急激な上昇や下落に飛び乗る様な事はしません。

押し目を待ってきっちり確認してから乗る様に心がけておりますが、もうここ最近は十中八九ロスカットの状態です。

毎日こんな事を繰り返している内にモチベーションが下がっております。

ドル円オンリーでトレードしておりますが、突然の乱高下でボコボコにやられております。

何より一番気になるところが、以前、あまり深く考えず成り行きと直感でエントリーしていた時の方が利益が出ているという点です。

書籍で読んだテクニカルに基づきエントリーをすればするほど裏目に出るといった事がここ最近起こっております。

例えば、某有名トレーダーの書籍に書かれていた事ですが、

「押し目買いでの指値注文は、大きなトレンドは上向きでも、反発ラインでのエントリーは逆張りになる。反発を確認して直近の高値を更新してからエントリーしなければならない。」

と書かれており、その様にしておりましたが、直近の高値更新まで待つと全く利益が乗らないといった感じです。他にもMACDやRSIのクロスを確認してから利食い等々良く書かれておりますが、そこまで待つと利益が殆どなくなります。

ロスカットラインは20-30pips以内、等々、色んな書籍で仕入れた方法を実践すればする程損が膨らんで行く状態です。

もちろん私のトレードスキルに問題があるのは十分理解しておりますが、大雑把に見て1/2の確率がここまで外れるのかと自分自身に嫌気をさしております。

そこで質問なのですが、これはもう私にトレードの才能が全くないという事なのか、もしくは管理人さんの様なプロトレーダーの方々もこういったスランプに陥る事もあるのか？と言う疑問です。

それとも私は特別相場に不向きですかね？
こんなに勝てない人っているのでしょうか？

ちなみに証拠金を吹き飛ばす事はしてません。相場が想定から外れるとロスカットライン以前に成り行きで即損切りする様な性格なので、大損害はありません。もしかしてこの性格も問題なのですかね？

長文失礼しました。お手すきの時間に一言で構いませんのでアドバイス宜しくお願い致します。

追伸：

管理人さんのビデオを、「迷いが晴れる」と「実践編」を見て、ピボットとフィボナッチ、SRゾーンをメインの材料に変えました。
面白い程にそれらのポイントに反応し、本当に購入してよかったと思っております。
今まで書籍に書かれている様な曖昧な手法ではなく、私自身のはっきりとしたトレードの方向性が見えた様な気がします。
まだ収益には繋がっておりませんが、繰り返してビデオを見て勉強していきます。ありがとうございました。（Fさん）

ありがとうございました。
相場に立ち向かっていく中で苦しい思いをされていることがヒシヒシと伝わってきます。
私自身がFXを始めた頃の感覚を思い出させてくれるメッセージでした。

管理人からの提案

状況を改善するために何から始めたら良いのか。。。

管理人が考えるには、おおまかに２つあります。

一つは技術的なもの、もう一つは心理的な要素です。

技術的な提案

一番のミスは、ストップを置く場所が近すぎるということのように思われます。報酬比率を高く設定し過ぎると、ストップまでの距離が小さくなり、相場のちょっとしたスパイクでストップアウトさせられる危険が高くなってきます。最終的な目標は３倍以上を目指すとしても、うまくいかないときは１．５倍程度まで下げてストップまでの余裕をもたせることで、ある程度は改善されるものと思われます。

次に時間足の選び方の幅を調整する必要があります。これは「迷いが晴れるトレーディングガイド」をぜひ再度視聴してください。基本は３つの時間足を組み合わせるというもので、それぞれが別の役割を担います。エントリーのタイミングを掴む為に使う時間足と、意思決定をする時間足とは別です。ですから、エントリーが終わったあとは、意思決定用の時間足チャートに画面を戻しておく必要があります。ずっとタイミング用の時間足を見ていると、そちらにもとづいて意思決定をしてしまうことになり、相場に入る前に立てた戦略に基づかない判断を感情でしてしまうリスクが高まってしまいます。

またエントリー地点を決めるのに、全部のテクニカル手法を網羅する必要はありません。過去のチャートを出してきて自分と相性が良い手法、通貨ペアや時間足に絞ってトレードすれば良いです。

 心理的な提案

相場にのめり込み始めると、トレードをすること自体が目的となってしまう時期があります。

もう一度、なぜトレードをするのか？以下のような質問をご自身に投げかけてみてください。

• なぜトレードで収益を上げたいですか？
• それは、どのようなライフスタイルを送りたいからですか？
• 本当に必要なのは幾らですか？
• それを可能にするため、トレードは何割程度の役割を担いますか？
• 使える資金はいくらですか？
• 逆算すれば、年間の収益率はどの程度に設定する必要がありますか？
• では、それを月や週に落としこむと、どの程度の収益が必要ですか？
• その目標値を達成したら、相場から離れて他のことに時間を使う決意はありますか？
• トレードは手段であり、目標では無いということは理解した上で相場に臨んでいますか？

相場に臨むには、目的・目標値をまず最初に固めることです。

乱高下する相場にポジションを持ってしまった後の命綱は、「ここまで行ったら利益確定・損切りして、もう（本日は）やらない」という明確なラインだけです。

それがなく、「もっと儲けたい」とか思い始めると、欲と恐怖でトレードをする群衆側に回ってしまいます。

管理人はそれで３回も口座を吹き飛ばしました。

我々個人トレーダーが相手にしているのは、機関投資家です。

分析・戦略を立てて計画的に相場に臨むプロを相手に、欲と恐怖で勝てますか？

もっと言えば、運だけで勝ち続けられますか？

再度ご自身に問いなおしてください。

疑問や不安はすべて紙に書きだしてみてください。

それを再度眺め直すと、自分がしがみついている考え方が、実は恐れや新しい事への抵抗だったというようなことはよくあります。

相場と対話する前に、まずは自分と向き合って対話をしてください。

理由なく「勝ちたい」という思いだけが強くなると、ひたすら負ける状況を味わい続けるパラドックスに陥ってしまいます。（管理人はそうでした→参考記事）

心理的なこと、技術的なこと、この２つを満たすことで、違う相場観を持つことができると管理人は信じています。

少し長くなってしまいましたが、昔の自分を見ているようで、思わず熱くなり長文になってしまいました。

それでは今週も、Happy Trading！