昨日、日本でも超有名な米国不動産投資家のグループ会社が主催する外為のライブウェビナーがあったので、試しに参加してみました。
何か私のブログでも紹介できる役立つヒントでもあれば良いなぁという期待も多少込めて。。。
驚きました。。。あまりの内容のヒドさに。。。
欧米で得られる情報は日本のそれに比べて選択肢が圧倒的に多く品質の高いものも多い一方、ダマシも多いことを再認識です。
もちろん取引初心者に向けてのセミナーなので、「これからトレードをしたい人は手を挙げて!」というノリであることは理解できるのですが、大雑把に以下のようなピッチです。
- インターバンク市場は24時間で何時でも参加できる
- 不動産は売却するのに数ヶ月かかるが、トレードなら1秒で逃げられる
- お金はタンス貯金しておくのと、投資するのとどっちのリターンが大きい?
- 一回で口座資金を2倍にできる、無限大の可能性
- 株式と違ってギャップ(窓)が開かないから安心
- このインジケーターの売り買いマークを使えば確実!
突っ込みどころ満載です。もちろん彼らは相場未経験者にセミナー販売するのが目的なので、商売の邪魔をするようなツッコミを入れるわけにも行かず、途中でブラウザーを閉じてしまいました。何が違うか既にお分かりの方も多いと思いますが、
- ロンドン時間とそれ以外とでは、相場の性質が全く異なる
- 不動産はどんなに下手を打っても0にならないが、トレードは1秒ですべての証拠金をなくすこともできる
- タンス貯金は、ドロボーが入らない限り減らないが、トレードでは無くなる可能性がある
- 一回で証拠金を0にできる無限大の可能性
- 指標発表、特にNFP(非農業部門の雇用統計)では大きく窓があくことも多い
- そんなインジケーターがあるなら、なぜ開発者は公開せずに荒稼ぎしないのか?
また宝くじを引き合いに出して、
「宝くじは誰が買う?金持ちか?貧乏人か?」
「Yes、貧乏人だ。なぜか?知識が無いから長期的に損をすることがわからないのだ。」
「だからこのセミナーを受講して、そんなふうにならないようにしよう!」
と説明をして、参加者も「そーだそーだ!」
とノリノリでした。
私からしてみれば、そこでノリノリの参加者と宝くじを買う人(余談ですが、米国は本当に宝くじが大人気です)と、一緒やんけ!とツッコミを入れそうになりました。
他人の考えに乗っていれば、自分で調べたり考えることをせずにすみます。そしてその「他人の考え」が間違っていた時には原因を他に求めるため、他にもっともらしく聞こえる「別の他人の考え」に乗り換えていきます。
世の中の人は2種類です。
- 他の人に考えてもらって、自分はそれに従って動き、「決断しないことを決断」している人
- 自分で考えて、常に自分で「意識して決断」している人
結局のところ、決断からは逃げられません。決めるときに目を閉じているか?開けているかの違いだけです。そして「目を開け」て自分の決断を行い、結果に責任を持つ覚悟をした人だけが、本当に成功をしていくのだと思います。
管理人も、書いている記事や作っているビデオは読者の人に役立つ情報か?常に自分に問いかけることを「決断」するよう、再度心に誓わせてくれた意味で、貴重なウェビナーでした。
自分はFXに『自分で決断する事の重要性』を教えてもらいました。他の誰でもない、自分が人生の舵取りをしなければならないという当然の事に、この厳しい市場が身をもって教えてくれた事は、これからの人生においてもとても重要なことだと感じています。