チャートといえばローソク足が出てきます。値段の上下だけなら、折れ線グラフの方が上向き・下向きが分かり易そうなものですが、なぜローソクなのでしょうか? MT4では、以下のチャートが標準で表示できるようになっています。 ● バーチャート ● ローソク足 ● ラインチャート バーチャートは、OHLC(Open High Low Close)と呼ばれることもあります。ラインチャートは、いわゆる「折れ線グラフ」ですね。ためしに直近のドル円日足を、それぞれ表示してみましょう。
■:3月25日ドル円日足チャート例
それぞれ長所・短所はあるのですが、折れ線グラフの致命的な弱点は「終値表示のみ」であることです。 3月24日のドル円相場終値は、EET時間設定のAlpariで102.218です。終値だけを見ると、同じく前日終値が102.262なので、ここで見えるのは前日に比べて4pip程度下がったということだけです。 ところが24日の始値・高値・低値・終値の情報を加えると、102.245 – 102.638 – 102.119 -102.218 という情報が見えます。 手動で計算すれば、大まかな値差が高値と終値で42pip、低値と終値で10pip、始値と終値で3pipとなります。 ざっとまとめれば、「始値に対して39pip値上がりしたが、結局42pip押し戻されて、終わってみたら一日の値動きが-3pipだった。低値から終値までは10pip程度だったから、売り圧力の方が4倍程度強い相場だった」ということになります。 ちょっと言葉で書いても分かりづらいですね。一方で、下の図を見たらどうでしょう? 左から2番めのローソクが3月24日のローソクです。 見た瞬間に「シューティングスターだ」と分かる人は、多分「ローソク足分析」の見て頂いた方ですね(笑)。 いわゆる上側のヒゲが実体よりも遥かに長いことから、売り側の勢力が強い事が視覚的に飛び込んできます。 この「視覚的に」というのが大切で、人間が持つ五感のうち「視覚」が占める割合は87%だと言われています。 トレードで最終的に意思決定をするのは人間です。だとすれば人間が一番優れた処理能力を持つ「視覚」を活かしたチャートで意思決定することが、理に叶っているとも言えます。 もちろん、下のOHLCチャートもローソクチャートと同じ情報を違う形状で示したものです。 どうですか?ローソク足の方がストーリーを語りかけてきている気がしませんか? とはいえ、ローソク足ばかり見ている管理人だから、そう思うのかもしれません。 この記事を読まれている方の考え方やご意見など、コメント欄で教えて頂けると嬉しいです。 それでは今週も、Happy Trading!