「フィボナッチで戻しを特定する方法が分かりません」--。テクニカルの定番であるフィボナッチ・リトレースメントですが、実戦で活かすには複眼思考が必要です。受講生からの質問に回答した一部を公開しながら考えてみたいと思います。
ご質問の抜粋:
下落した後に戻しを入れ反発すると判断した場合、フィボナッチは画像のような引き方で正しいのでしょうか?この場合には「反発の可能性がある」としか読み取れないと思うのですが、こういった局面においてはフィボナッチはあまり使えないのでしょうか?
また佐々木様は、この局面からフィボナッチを利用して戦略を立てるとしたらどのような売買戦略をたてますか?
頂いた質問には明快な回答があります。ヒントは・・・フィボナッチが使えるのはトレンド相場の中のみという制約条件にあります。ではそのトレンドを見つけるためにどうするのかというと、違う時間足を複眼で捉えることが欠かせません。
なんだか面倒に聞こえますよね(笑)。でも現実のところ、使う手法がテクニカルだろうと、チャート分析だろうと、ファンダメンタルズだろうと、唯一の正解を特定できる方法はありません。
それでも同じ材料を見ている市場参加者同士の競争に限っていえば、より確度の高い材料を集め、より多くの市場参加者が見るであろうポイントを絞込んだ人が、他のプレイヤーよりも「ちょっとだけ早く」決めることができるというのが現実だと考えたほうが近いです。
受講生の方向け
冒頭イントロ講義の続きは、以下の講義で公開をしています。
収録はセクション 13:
このチャートでフィボナッチはどう引きますか?受講生質問に回答
- フィボナッチの捉え方を教えて下さい・・・イントロダクション (02:15)
- 実戦の中で活かすフィボナッチの引き方 (05:52)
- 機関トレーダーの目線で方向を見つけフィボナッチを引く事例 (06:41)