チャート形状の中でも古典的な形状の一つに「カップアンドハンドル」と呼ばれるものがあります。当記事では、最近のマーケットで特に美しい形状を見せた銘柄を事例に同形状を説明します。
カップアンドハンドルとは、相場が下落から徐々に横に向き、上に加速し始める過程でカップのようなボトムを作り、手前のハイを抜き加速を続けるうち、突如ガス欠を起こして反落するも、下落途中で第2エンジンが点火して空までいくというパターンです。
今年に入ってから私が見た最も美しいカップ・ハンドルの形状は、文句なくゴールドの日足でした。裸チャートはこちら。
ここにカップとハンドルを乗せてみましょう。
ものすごく綺麗なカップとハンドルになってますね。さらに素晴らしいのはカップ起点とハンドル終点がドンピシャだということです。
起点Highが $1191.42、ハンドル着地点が $1190.82 。ほとんど同一な値動きは、美しすぎて文句のつけようがありません!
もう一つ言えば、第2エンジンが点火してから行き着いた先は、1.618の黄金比率の着地点でした。ゴールドと黄金比率は相性が良いようです。
始めやすいのは原油かゴールドか?
ところで最近ではゴールドや原油取引も個人の方に人気だと聞きますが、初心者の方が入られるなら間違いなくゴールドからをおすすめします。
理由として、原油のように産地次第で性質や値段が変わったり、国同士の駆け引きに使われることも(原油ほど)ありません。運ぶのに特殊な船やパイプラインも不要であり、かつ純度99.9%の地金はどこに行っても99.9%です。
さらに通貨の代替え品であるゴールドは、外為との連動がはっきりしているので、チャート分析の技術を持ち込んで活用することがしやすいという特性があります。前述のカップ・ハンドルや黄金比率など完璧な事例ですね。
みなさんも、チャートからカップとハンドルを見つけてみてくださいね!ハッピー・トレーディング!!
追伸
記事を書いた後にアップしたアイディアを貼っておきますね。
ゴールドは完璧なカップハンドルで上昇。1.618レベルで頭を打たれてレンジに入り、今回は1200のサポートをヒットしてドルから資金が流れ込み上げてきました。結果的に出来上がっている1190-1280のレンジ上下限をタッチした時の値動きがどうなるかが当面のポイントです。
カップとハンドルでできたゾーンの上下限 by Toru on TradingView.com
今度の内容も面白くて楽しく見ました。
ありがとうございます。