10月5日に開催した「90%は捨てる~ゴールドの取引で結果を残す方法」のライブ配信では、750件の視聴がありました。ご来場の方、ありがとうございました。
この記事では、ライブ期間中に届いていた質問のうち、回答できていなかったものへの返答を書いておきたいと思います。
↓ ライブ配信の様子
質問:
はじめまして。吉中さん、佐々木さん、よろしくお願いします。 内部は具体的にどうやって調べれば良いのでしょうか?
回答:
ライブの中で吉中講師が「内部」と話されていたものですね。これは、市場内のプレイヤーと置き換えれば良いです。
参加者は個人からヘッジファンド、商社など多種多様ですが、単純に2種類へ分類することが出来ます。
それは、建てた玉を特定の期日までに決済せざるを得ない立場かどうか?というものです。
決済せざるを得ないプレイヤーなら、いつ、どこで反対売買するのか?それを特定し反対側に立つことができれば、こちらは優位性のある場所を確保することができます。
これを追う効率的で実績のある方法は、CFTC公開のCOTレポートと価格動向を関連付けて追うことです。
出ている数字をそのまま使うのではなく、特定の比率を出したり、シグナル化することで具体的な売買ポイントを特定します。
誰でも無料で入手できるデータですので、いろいろと試されてみたら良いと思います。
質問:
金の取引では、ドルと逆相関性にあるということをよく聞きます。現在はドル高ですが、金の下げ止まりも気になります。
金が買われだすとドルが下がるとは言いづらいのだと思いますが、ドルとの逆相関性が切れるときというのはやはり内部でしょうか?
また金にフォーカスする場合、銀は見なくてもよいのでしょうか?
回答:
金とゴールドが逆相関であるのは、そのとおりですね。
もともと米ドルはゴールドの交換証券から始まっていますので、金価格=金と米ドルの交換比率と考えると分かりやすいです。
金が静かなときは、他の指標に身を委ねて動きます。具体的には金利、ドルインデックス、米国10年債ですね。
一方で世の中がリスクに敏感になると、金に資金が流れ込み独自の動きを始めます。
その場合、金利やドルインデックスを一定の範囲で無視をして、独自の価格を作り始めます。
つまり相関が切れるときは、月並みな言葉ですが、世間がリスクに過敏になっている時ですね。
逆に言えば、ゴールドが独自で動いているにもかかわらず、他のリスク指標にも反応がない。さらに内部動向が変化を示唆しているときは、取引チャンスが目の前に転がっているということです。
あとは銀ですね。これは金が太陽で銀が月だと考えれば分かりやすいです。
月は太陽を反射して光りますが、太陽は光を出すのに月を必要としません。
つまり銀の価格は金の影響を直接的に受けますが、金価格が銀の影響を受ける状況は限定された場合だけです。
等式で考えると、以下のとおりです。
◎(成立する) 銀価格=金価格☓金と銀の交換レート
☓(成立せず) 金価格=銀価格☓金と銀の交換レート
ポンド円(GBPJPY)は、ポンド(GBPUSD)☓ドル円(USDJPY)で決まります。
逆にポンド円(GBPJPY)がポンド(GBPUSD)に影響を与える状況は、限定されるのと同じですね。
【お知らせ】
この2日間で以下のツールを実勢園トレーディングカレッジ内にアップいたしました。
① ゴールドの投機筋ポジション比率&シグナルを一発表示するチャート
② ドル円の投機筋ポジション比率&シグナルを一発表示するチャート
TradingView社は作成したチャートを公開するViewOnlyモードを備えています。
これを利用して、すべて必要な設定を私の方で完成させ、そのリンクを講義内で提供するスタイルを取っています。
データ出所はCFTCが公開するCOT(Commitment of Traders)です。
受講生は一切の設定が不要、ブラウザだけあれば①②の最新データを今すぐ確認できます。
※ もちろんスマホにも対応しています
早速熱心な受講生からは下のようなメッセージが届きました。
「土曜の朝に起きて、エクセルを作る手間が省けます。これが意外に手間笑。あと、こちらのほうがエクセルより数段見やすい!ありがとうございます。」
順次、他の取引対象も追加をしていきます。お楽しみに!
https://direct.cocosta.jp/p/procom