動きますね、マーケット。
株式・コモディティ・為替に少し前まではビットコイン。
メリハリの効いた動きを見せるマーケットは、まさに「師走」だと言えそうです。
一年間をプラスで終えることが出来そうな方もいれば、マイナスを抱えながらも来年に向けて良い着地点を探している方もいらっしゃるでしょう。
今の市場環境の中で結果を残すためには、以下のコメントが参考になるかもしれません。
基本は受け身のスタイルが良いのでは、と感じます。自身のレンジにグッと押し寄せて来たタイミングで受ける、といった感じでしょうか。ただ、何故か市場参加者の多くは自分から飛び乗る傾向にある様です。受け身のスタンスで悪くないでしょう。投資を人生トータルで考えるのであれば。
トレーディングカレッジ(ココスタで運営しています)の吉中講師が朝のコメントで、残してくれていた一節です。
自分から追いかけるのでは無く、もっとも有利なポイントに市場が来てくれたときにだけ「渡す」という感覚ですね。
積極的に自分から打って出ていると、照準が合っている間はいくらでもスコアが入るのですが、外れると「何をやっても裏目に出る」へ急展開します。
※ 私自身の経験談。。
昨今の市場はアルゴ主体である場面も多く、反射神経で優位性を作るのは厳しい局面が多々あると感じます。
だからこそ、自分の間合いに入ってきた市場だけを狙う感覚が大切になるのでしょう。
さて先週は私も少し自分の取引をツイートしていました。
こうした「よく動く」局面では、やはり取引対象の後ろに積まれている圧力を把握している方が有利なこともありますね。
12月2日月曜の朝一で入れたのはスイスフランのロングでした。
こちらは週末のポジション動向と関連アセットの動き。後はテクニカル的な節目を使った出入り口ですね。
一方で上手くいかなかったのは、こちら。
EURGBPが月曜に見せた窓開けが埋まるポイントに指値でロング。最初は気持ちよく上昇しましたが失速。最後は建値+少々で終了です(一応は利確)。
あとは余談ですがビットコインでこんなツイートを入れていました。
CMEの窓、キッチリ埋めに行きましたね。暴力的なほどw
あとは高金利通貨で有名な南アフリカランドも大きめのボラティリティを取ることができました。
先のフランとランドに共通しているのは、それぞれ「受け身的」な取引であることでしょうか?
入り口はともに内部動向とファンダメンタルから決めた指値。出口は数字で最初から決めたポイントに絞っていました。
自分は、反射神経での取引が本当に苦手なのです。もともと性格が早とちりなので。
もちろん、そうした取引が得意な方もたくさんいらっしゃるでしょうし、そういう目端が利く方の才能は素直に素晴らしいと思います。
週の終わりは雇用統計のサプライズでしたね。市場予想よりも遙かに良い米国の雇用が明らかとなりました。
指標後に取引することは少ないのですが、このときは条件がそろったのでシルバーをショートしました。
結果的には16.9割れ→16.55まで350Tickほど、1時間ほどで抜くことができました。
イメージとしては、ポンド円が 140円→137円 まで下落するのと同じくらいですね。1時間で到達なので、そこそこ動いたのかなという印象です。
今回の深読み内では、おまけ的に上のシルバーで使った取引セットアップの方法を含めています。
複雑なことはしていないので、比較的誰でも追うべき数字を追っていれば出来るのではないだろうかと。
ご興味のある方は、参考にしてみてください。
下の動画は、最初の講義「01 年内クライマックス週を乗り切るために~シルバー取引セットアップほか」を公開したものです。
以下は今週の講義に含まれている動画のタイトルです。
今週の講義内容
01 年内クライマックス週を乗り切るために~シルバー取引セットアップほか
02 スティープニングは一旦手じまいか?金利動向
02-02 ゴールドはFOMCまで耐えるのか?2012年以来のレシオが出現
03 58ドルを突破した原油は「材料待ち」だった
04 ゴールドからドル円につながる資金循環
04-02 NZDはどこまで突き抜けるのか?今からの取引戦略
05 来るのかユーロ?バランスの悪い建玉の流れを確認
06 シルバーの取引セットアップ
8つの動画は合計時間で40分となります。
スライドもPDFでダウンロードできます。
こうしたファンダメンタルや市場参加者の偏りなどから絞り込むアプローチを好まれる方は、ぜひ先をご覧になってみください。
それでは、今週も楽しんでいきましょう。
ハッピー・トレーディング!