大統領選、バイデンさんに決まりましたね。
郵便投票の不具合などが争点となりましたが、終わってみれば「あっけなかった」という印象だけが残りました。
それにしても市場は「ドル売り」一色ですね。
- ドルを売ってゴールドを買う
- ドルを売ってビットコインを買う
- ドルを売って米株を買う
- ドルを売って円を買う
今は「とりあえずドルを売っとけ」が免罪符。これにさえ逆らわなければ、間違いが無いように見受けられます。
さて一方、直近では「ドル買い来るのか?」という徴候を見せる動きも出ています。
もちろん、大統領選などの大型イベントの専売特許は「材料出尽くし」。
それまでに積み上げてきた流れを引っくり返し、巻き戻しの反動が出るというのは市場の常です。
それでも、幾つかの数字を見ておくことは悪くない選択肢かもしれません。ちょっとだけ確認しておきましょう。
自己資金運用組(バイサイド)はドル買いに転向
セルサイド・バイサイドという言葉を聞いたことをありますか?
顧客に金融商品を買ってもらい手数料を得るのが「セルサイド」
一方で自己資金を主に使った運用益を得ることを生業とするのが「バイサイド」
だと考えておけば良いです。
この「バイサイド」にあたる市場参加者は、先週からドルロングに切り替えています。
上画像は、バイサイドの参加者が保有している建玉の数値を集計したもの。
直近の数字が極小ながら、プラス域に顔を出していることが分かります。
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つまり、バイサイドは大統領選の終了直前に「ドルロング」へとポジションを切り替えていることが分かります。
過去の動きを見ても、プラスマイナスの切り替わりが起こると大きめの動きにつながっていることも確認できます(ハズレもありますが)。
あとはドル円が興味深いポイントに到達をしています。
チャートの中の上段がドル円。こちらは「値段」なので上がったり下がったりしています。
一方で下段チャートは、ドル円と指標とを比較した数字。なので一定のレベルで上下を繰り返す傾向にあります。
参考までに、この記事を書いている現在の15分足も貼っておきますね。
こうしてみると、ドル円が買われる(つまりドルが買われる)展開もあり得そうな状況に来ていることが分かります。
もちろん市場なので答えは誰にも分からないですね。
ただ、変化が起きやすい状況に来ていることを頭の片隅に置いておくことで、バランス感覚のあるトレードにつなげられるかもしれません。
参考にしてみてください。