「天使の取り分」・・・ウィスキーを熟成させる工程で水分などが蒸発し、製造量が目減りすることだそうですね。
少しの分量を天使とシェアすることで、おいしさを手に入れる。なんとも洒落た表現ではありませんか。
さて私たちが普段使っている「お金」にも「天使の取り分」があるのをご存じですか?
私たちが日々の仕事などで手に入れたお金。これをウィスキーの熟成よろしく自宅に積み上げておくと、その価値は「目減り」するのです。
いえ、ウィスキーなら見た目が減るから分かりやすいですね。
お金の場合は「見た目は変わらず価値が減る」と言った方が正しいかもしれません。
たとえばウィスキーの原酒1樽をボトルに詰めて販売することを考えてみましょう。
想像してみてください。あなたは善良なる製造者です。
それを50本のボトルに入れ、一本1000円で売ります。売上は5万円(@1000円×50本)ですね。
ではもう一度、想像してみてください。
あなたは、コストをかけずに売上げを増やそうと考える(善良レベルの落ちる)タイプの製造者だったとしましょう。
そこで、同じ原酒1樽をボトルに分けるとき、原酒に水を混ぜて量を増やしてしまいます。
すると、あなたの手元には(水で薄められた)100本・・・通常と比べると2倍の量のボトルが爆誕します。
それを1本1000円で売れば、なんとコストをかけず売上げが10万円に倍増(@1000円×100本)してしまうではないですか!
「天使の分け前」どころか「湧いて出た贈り物」ですね。
一方で、それを買った人は「半分に薄められたウィスキー」を飲むことになるわけです。ちょっと悲しいですね…
さて私たちがいる2020年は、現金の価値が「年2割」溶ける世界です。
言い換えれば、持っている現金の価値が毎年2割、天使への贈り物として消えてしまっているのです。
いったいどういう事なのでしょうか?
冒頭の動画では、500億円以上の現金を保有する会社が「年2割溶ける」ことを防ぐために、ビットコインを消去法で選んだ理由を説明しています。
なお、動画内で使わせて頂いた日本語訳の文章原文はこちらです。
MicroStrategy社はなぜビットコインを440億円分買ったのか【インタビュー要点和訳】
https://spotlight.soy/detail?article_id=qilg7d34g
【もっと知りたいときは?】
動画は「クリプト通信~2020年9月23日配信分」から一部を編集して公開したものです。
本編の動画では、以下の講義を受講することができます。
01 現金が年20%溶ける~賢い投資家はビットコインを「防衛」で買う
02 株式市場に引きずり下ろされたBTC~売られた理由は外部的なもの
03 水曜日の重要指標はコレ
04 難易度調整から始まる新たな動き
05 ETHとBTCの関係から分かるサポートレベルの条件
06 建玉動向の荒さから10,000ドルの基盤が見え隠れしている
07 マイクロストラテジー社の購入レベルが基準になりつつある
08 短期的には軽めの踏み上げが起こりやすい状況
チャート分析というよりは、数字を使って市場の内側をのぞき込むような方法を学ぶことができます。
「表面からは見えない市場の力を見つけたい」という方に、最適なコースです。
講義そのものは、さほど前提の知識がなくても分かりやすいように組み立てています。
ぜひコースにてお会いしましょう。ハッピー・トレーディング!