『#東証システム障害』 が話題ですね。取引所の停止で損失をかぶる人も様々ですが、やはりトレーダーがかぶる「思わぬ損失」こそ恐ろしいもの。
冒頭の動画では、過去にあった「寄り付き無効でトレーダーが爆損を被った」話を紹介しました。
原文については、下の記事を参照くださいませ。
※ 東証ではなく、あくまで他の取引所での話です。
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筆者も相場に入って20年経過しましたが、「システム障害」「取引停止」の経験は何度もあります。ベンダー単独のものもあれば、市場運営者である取引所によるものもあります。いずれにせよ、大半のケースで“こちら”が負わされる事になります。
額の規模や度合はそれぞれですが、最も驚いたケースを紹介します。
「3日前の取引に関して、値幅制限を超過した水準で市場が(安く)寄り付いた。ついては、寄付き時に成立したオーダーを無効とさせて頂く」といった事がありました。
誰も知らないような私設取引所の話では無く、世界的に知られた公設取引所です。余りのあほらしさに、筆者としては「はい?なんて?」と答える事しか出来ませんでした。
筆者の場合は、事前にショートポジションを保有しており、事が起こった時のオーダーは「買戻しのためのロング」。つまり利確を意図したオーダーでしたが、「買い」が無効になった事から、ショート(売り)が市場に残された状態に。
その後、マーケットは急騰する事になったのですが、幸いにも、ショートを保有した同水準で“切り(買戻し)”事なきを得ました。
ただ、問題なのは無効になった商いで「新規ロング」したトレーダー。
当然、トレーダー自身はロング保有している認識であるため、幾らか上伸したところで利確の売りオーダーを出します。
ただ、ロングは無効となっているため、トレーダーの売りは「新規」扱いになります。
その後マーケットが急騰した事から、トレーダーは自分の知らないところで大きな値洗い損を抱える事に。時すでに遅し、事実を知ると同時に問答無用のロスカット。
といった嘘のような本当の話でした。
リスク管理とは、ロスリミット云々だけの話ではありません。
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以上は「実戦トレーディングカレッジ・吉中コメンタリ」2020年10月2日に配信されたコメントの一部を抜粋してお送りしました。
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それでは、ハッピー・トレーディング!