6月FOMCを前にリスク資産は売りが殺到していますね。暗号通貨のヒートマップも真っ赤です。
ビットコインに至っては、21,000ドルをアタック中。
このレベルまで下がってくると、リアルとデマがごちゃまぜになって市場へ放り込まれることとなります。
どんなデマ?
いま出てきそうなのは、「ビットコインの現物を大量保有するマイクロストラテジー社が破産し、現物が大量に市場で投げ売りされる」というたぐいの話です。
下のスクショは、6月13日(月曜日)に寄稿した記事の抜粋です。
この場合で言うデマとリアルは、下の通り。
デマ:
ビットコインが21,000ドルを下回るとマイクロストラテジー社が精算される
(担保として)預け入れた大量のビットコインは現物市場で売却される
リアル:
ビットコインが21,000ドルを下回ると、シルバーゲート銀行に追加担保の差し出しが必要になる
マイクロストラテジーには、担保設定していないビットコインが残っている
よく「フェイク(騙し)ニュース」と言いますが、100%が嘘・騙しというのは、なかなかありません。
現実的には、フェイク(デマ・だまし)とリアルがごちゃまぜになった混合弾が市場に流れ込むものです。
普段だと内容をよく読んで行動する人でも、市場がパニック的な下げを連発していると、おもわず衝動的な行動に出てしまうことがあります。
これは人間の生存本能によるものですね。
私達の脳には、チャンスより危機に対して行動を取る優先順位が脳に刻まれています。
だからこそ、市場のパニックがパニックを呼び、そして上のようにリアルとデマがごちゃまぜになったりする噂が飛び回ることになるのかもしれません。
21,000を目前にするビットコインを見ながら、ふとそんなことを感じましたので、思うことをつらつらと書いてみた次第です。
それにしても金利市場。2年10年も横並びになれば、社債市場は長短逆転が目前。
普段ならFED高官が口先介入を入れるレベルに到達しています。
ただFOMCが終わるまではブラックアウトルールで発言もできません。
普段よりは、リアルとデマがごちゃまぜになりやすい期間でもあります。
デマとリアルの後ろにある背景を考えていくと、そこにはリアルが垣間見えたりする。これも投資の面白いところですね。
追記1
記事のURLをreal-and-fakes で投稿したつもりが、read-and-fakes になってました。リツイも頂いているので、そのままにしておきます。タイポ失礼しました。
追記2
Twitterで参考情報頂いていました。スクショ貼っておきますね。
MSTRには、まだ証拠金に入れていないビットコインが 115,109 BTC ある。仮にビットコインが3,562以下に下がれば、(BTC以外の資産も)証拠金として差し出す必要がある… ということですね。