Twitterトレンドで日本の介入が取り沙汰されていたそのとき、現実の介入に動いたのは中国でした。
以下はYahooNewsから:
”中国当局は、今週国有銀行に対して通貨市場への介入を強化するよう指示しました。これは、関係者によれば、元のボラティリティの急激な上昇を防ぐための措置だとのこと。”
China Told State Banks to Escalate Yuan Intervention
関係者によれば、通貨の急速な減価を防ぐために、外国為替準備金の要件を削減するなどの手段を検討しているとのこと。結果的に、、、
以下は人民元と円の対ドル相場を並べたもの。
人民元と円
日本は介入に動こうにも、米ドルの利下げがなければ焼け石に水となることが明白な今、介入には腰が引けています。
結局、円の弱さを止めるには、原因の根源であるマイナス金利を止めるしかないわけですが、それをやってしまうと低コストで現金を印刷し補助金をばらまくことが出来なくなってしまいます。
政治家は票が取れなければタダの人。現金をばらまけなくなった政治家は人気も維持出来ません。結果、マイナス金利の撤収は今の政治制度では出来ず、あとは沈みゆく船を見守るしかないという見方もありやなしや。
これに対し中国は断固たる決意で人民元を買い支えに動きました。ここからどのような結果になるのかは市場が決めることですが、日本と中国の対照的な動きが際立った結果にはなりました。
中国の動向を受けやすい銘柄と言えば銅。
人民元の介入報道を受けて上昇速度を上げることとなりました。出来高を見ていると、16時頃には跳ねているので、何らかの予兆は出ていたのかもしれません。
ビットコインが鳴かず飛ばずになっているのは、今の動きが「カラ売り組の巻き戻し」だからでしょう。売りが積まれていないビットコインは巻き戻すガソリンも残量わずかだからです。このあたりは、週末のクリプト通信で詳しく建玉動向とともに触れていきます。
いずれにしても、市場参加者の脳内にある中国は、市場を動かす「実弾」です。あらためて影響力の強さを印象づけたのではないでしょうか?
引き続き、中国の動向からは目が離せませんね。
本日は以上です。ハッピー・トレーディング!
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