こんにちは。いまから毎月15万円が空から降ってくるとしたら、あなたは何に使いますか?
- ビットコイン(BTCUSD)の積立?
- 贅沢な食事?
- それとも、長年悩まされてきたローンの返済?
本日の記事では、私たちが新しい価値のある何かを手にしたとき、最初に使うのは「痛みからの解放」かもしれないということについて考えてみます。
人間の基本的な行動パターンを理解することで、次世代の価値(例えば、ビットコインの次に来るもの)が誰のニーズを最初に掴むのかも見えてくるかもしれません。
では、「痛み」と「価値」の不思議な関係性に迫ってみましょう!
サム・アルトマンの実験〜タダで貰ったお金の使い道は苦痛からの解放だった
Chat GPTを世に出したサム・アルトマン氏は、2016年から無条件現金給付の研究(ユニバーサルインカム)の実験を行っています。以下はWIREDが報じた研究の内容です。
「OpenAIのサム・アルトマンらが関わるOpenResearchが、3年間にわたり貧困層の米国人1,000人に毎月1,000ドルを無条件で給付する大規模な実験の結果を公開した」
月15万円のベーシックインカムで人生はどう変わる? 米国の研究結果
詳細な実験内容と結果は、Unconditional Cash Study(無条件現金給付の研究)で確認できます。
興味深い発見
- 上位所得層では酒の消費量が増加
- 全所得層でギャンブルへの支出はほぼゼロ
- 車を購入したことで維持費が発生し、資産が減少したケースも
注目すべき結果:仕事時間の削減
筆者が特に興味を持ったのは、多くの参加者が「お金のためだけに行なっていた仕事を削減した」という点です。
1人の参加者は、このプログラムに選ばれた直後、仕事先の上司にこういったそうです。
「追加で所得を得ることができるようになりました。この分の仕事時間を削り、全て4歳の息子と過ごすことに使います」
確かに4歳の子供との時間は、2度と戻ってこないですからね。子供にとっての父親であることに時間を全投入するという考え方は、とても健全だなと感じました。
しかし、これは一部の意見に過ぎず、全体としては単純に「労働時間が減少した」という結果が出ています。
以下は今回の月15万円の現金配布が、調査参加者の仕事にどのような変化をもたらしたかをまとめた結果です。
実験結果の要約
- ① 労働供給は予想以上に減少:個人の年間所得が約$1,500、週労働時間が1.3-1.4時間減少
- ② 参加者の家族も同程度労働時間を減らし、世帯全体の労働供給が大きく減少
- ③ 空いた時間はほぼ余暇に充てられ、子育てや教育への時間増加は確認できず
THE EMPLOYMENT EFFECTS OF A GUARANTEED INCOME: EXPERIMENTAL EVIDENCE FROM TWO U.S. STATES による結果
つまり、無料のインカムを得ることで人がとった行動は、最もストレスを感じている「仕事」を削減することで、痛みからの解放を選択するということだったわけです。
ビットコインが選ばれる理由:「通貨の価値が下がり続ける痛みから解放」
この記事の前半では、サム・アルトマン氏らによる無条件現金給付の実験結果から、人々が追加収入を得た際にまず「痛み」からの解放を選択する傾向について紹介しました。
しかし、これはほんの序章に過ぎません。
後半では、この人間の行動パターンが現代の通貨システムとどのように関連し、ビットコインの未来にどのような影響を与える可能性があるのか、さらに深く掘り下げています。
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- 現代社会における新たな「痛み」の正体
- インフレ通貨vs.デフレ通貨:ビットコインが選ばれる本当の理由
- 通貨価値の目減りがもたらす予想外の影響
- ビットコインの実質的な発行総数の驚くべき事実
- 今後のビットコイン価値上昇の可能性を示唆するデータ
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