ビットコインは12万ドルを上抜けできるか？BTCフォーキャスト最新版から前半を無料公開します

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ビットコインは現在、116,000ドル近辺で推移しています。本日9月17日はFOMC（連邦公開市場委員会）の政策決定日でもあり、市場はこの結果を見極めてからポジションを組みたいという思惑から、やや調整気味な動きとなっています。

今回のFOMCでは、ドットチャート（FRB理事の金利予想を示したもの）の更新が発表されることに加え、トランプ大統領の働きかけで新たに任命されたFRB理事が会議に参加するということもあり、市場は少し警戒感を持って見守っているようですね。

FedWatch（金利先物から算出される利下げ予想）を確認する限り、今回の利下げ確率は0.25%（25ベーシスポイント）でほぼ確定しており、0.5%（50ベーシスポイント）の予想も一部にはあるものの、1割未満となっています。

短期的に気になるのは、7月・8月と2ヶ月連続で起きているパターンです。それは、月の半ばでビットコインが利確売りに押される現象です。図1のチャートを見ても、7月・8月は月中旬で失速している様子を確認できます。

このタイミングでFOMCを迎えるということで、利確したいと考える投資家も出てくるかもしれません。

また図2で示したように、VIX（恐怖指数とも呼ばれるボラティリティ指標）も若干ですが上昇傾向にあり、市場はFOMCに向けてリスク資産にヘッジをかけている状況でもあります。ただし絶対値はそれほど高くないので、あくまでポートフォリオの調整程度というイメージでしょうか。

図3で示した重要なポイントは、9月9日時点でのCFTC（米商品先物取引委員会）ポジション報告における大口トレーダーたちの行動です。これを見る限り、111,000ドルから打診買いを入れてきており、おそらく120,000ドル台を目指したポジショニングが入っていることを確認できます。

一方、図4の短期デリバティブ市場の調達金利を見ると、短期市場参加者は115,000ドルを背景に積極的な売りを展開していることがわかります。

ただし、このデリバティブ市場は決済が現金のみとなっている場合が多く、これらの積み上がった売りポジションは何かをきっかけにすれば、強力な買い戻しとして機能する可能性があります。

このタイミングで市場では流動性に対する懸念も出てきています。また、米国株価指数のバリュエーション（割安・割高を示す指標）は図7のように過去最大を突破しています。これは言い換えれば、米国株式市場がこれまでよりも割高に評価されているということです。

過去を振り返ると、1929年、1965年、1999年などバリュエーションがこの水準になった後には、株価は一定の調整を入れてきた歴史があります。

では、このまま市場が警戒している通り、リスク資産は調整を避けられない局面となってしまうのでしょうか？実は、この問いに対する答えは、従来の投資の常識を大きく覆す可能性があります。

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