負けトレードを克服する3つの方法

負けトレードは痛いもの。それでも解決の方法がわかれば、次に踏むべきステップも分かります。

過去にメルマガでトレードに関するアンケートを取った際に、以下のような声が届いたことがあります。

いろいろと知識は増えましたが、それを実際のトレードで活かしきることができないのが大きな悩みです。

負けトレードがあった場合、何が間違っていたのかを見直す際に自分でわかればいいのですが、それが難しい。さらには何をどうすればよかったのかは、後講釈になっているだけで、それが正しい答えかどうかは、よくわかりません。

添削みたいに指導してもらえる環境がないと、いくら知識を増やし、実践を重ねても、センスのない者にはトレードは難しいような気がします。

心中の痛みを察するに、余りあるメッセージでした。

当記事では、それらを解決する「負けトレードを克服する3つの方法」を書いてみたいと思います。

方法①:取引対象を一つに絞る

外国為替ならドル円のみに、コモディティならその分野の代表銘柄のみに、クリプトならビットコインのみに絞ることです。

それぞれの市場には中心になる銘柄があり、あとは各独自要因が振れ幅を作っているものがほとんどです。

ユーロ円は「ドル円☓ユーロドル」で出来上がっています。

プラチナは「ゴールド☓金プラチナスプレッド」で値が決まります。

イーサリアムの価格は「ビットコイン☓ETHBTC比率」で決まります。

もし取引を振り返って負けた要因が特定しづらい場合、それは取引対象自体が「複合的」だからかもしれません。

まずは、もっともシンプルな銘柄に絞って取引することで、これまで見えなかった原因が明らかになる可能性があります。

 

方法②:取引ロットを最小で試してみる

デモ取引では上手くいくのに実戦で結果が出づらいという場合は、保有する取引のロットが大きすぎるのかもしれません。

例えばレバレッジ倍率の規制がなかったものとして、以下の事例を考えてみましょう。

10万円の資金で取引を始め、ドル円を10万ドル分「100円で買い」で保有したとしましょう。

この場合、0.01円の単位である1 pipsが動けば、元金は1000円上下します。

指標の発表で50pips(0.5円)ほど一瞬で値が動くことは、特に珍しくありません。

その場合の元金は、50pips☓1000円=50,000円の損失。つまり10万円のうちの半分が一瞬で蒸発することになります。

仮に事前のプランがないまま、こういう状況に追い込まれると、思考が停止します。

いえ、完全に停止するならまだ良くて、中途半端に「取り返そう」と考えてしまうと、ポジションを大きくしてしまいます。

結果的に口座資金が底をつき「マージンコール」が発生するという結果さえありえます。

ここまで詳細に書けるのは、何を隠そう私も3回は証拠金を吹き飛ばしたことがあるからです。

そしてこの場合、解決方法はロットを極小化することです。

普段は10万通貨で取引するなら1万に減らす。1万なら1,000へと減らすことが最良です。

一度ずれた取引の感覚は、別の「まともな」取引で上書きしない限り、ズレを修正できません。

そして「まともな」取引は、冷静になれるロットでのみ可能なのです。

だいたい、自分の思った通りの場所でピンポイントに反発してくれない事も多々あるのがマーケットです。

多少は持っていかれたときでも、冷静さが保てるロットにしておく必要があるということですね。

 

方法③:トレード出入り口の時間を確認する

マーケットは時間が変われば取引の参加者も変わります。

そして参加者が変われば、値動きの癖もリズムも変わります。

「さっき」まで機能していた方法が「今は」全く逆効果になることも、しばしばあります。

もし負けた取引の原因が分からない場合は、入り口と出口の時間を確認してみましょう。

例えば、入り口は東京中心の時間→出口はロンドンの昼間になっていませんか?

東京・ロンドン・NYで参加者の狙いは変わってきます。

たとえばロンドン時間は、日本時間に作られたポジションを、まるごと刈り取りに来る動きを仕掛けてきます。

そうして一旦はポジションを洗い流してから次の手を打つというような具合です。

リズムが突然変わったことで「持って行かれた」場合には、その入口と出口の時間を確認してみましょう。

 

まとめ

取引がうまく行きづらい時は、取引の銘柄や時間が複合的だったり、取引のロットが大きすぎたりすることが原因の場合があります。

まずはそれらの複合要因と精神的なプレッシャーと取り除くことから始めると良いかもしれません。

シンプルな銘柄を、シンプルな方法で、シンプルな時間帯に取引する。

生き方も取引の方法も、シンプルに行きたいものですね。

 

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