ビットコインのボラティリティを取引する「Move」契約が人気になっていますね。
値段の上下は関係なく、値動きの幅そのものを取引する設計。
オプションを通じてのみ可能だった取引が、チャートの値幅感で取引できるようになった点が、支持を集めている一つの要因でしょう。(MOVE契約)
このMove契約、ビットコインの値動きが消えている昨今、大幅に下落を進めています。
上の画像はQ3限月、つまり2020年9月末日に精算をされる契約が 2,000 を割り込んでいるところ。
現在のBTCUSD価格が 9,500 USDですから、現状の市場は以下を織り込んでいることになります:
2020年9月末のビットコイン価格は下のうちいずれか。
- 11,500 以下
- 7,500 以上
この記事を書いているのが7月23日。契約が精算されるまで、2ヶ月と1週間ですね。
変動率にすれば、2,000USD / 9,500 USD = 21% となります。
試しに2018年以降の60日間変動率を計算してみました。
青線は60日間の変動率、オレンジは青線の60日平均線。ちなみに全期間の平均変動率だと、およそ25%ですね。
参考までにGoogleSpreadsheetの元データを貼っておきますので、必要な方はご覧になってみてください。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1SWPkwhshoo38sN4ljVGGQPBcSBV3ZyZGxcvCcvGzCDc/edit?usp=sharing
さて、ボラティリティの取引は動きが出ると、地雷爆発で吹き飛ばすような動きをすることがあります。
2018年には事実、野村ホールディングス発行「VIXベア」証券が踏み上げで飛ばされ、一晩で96%の価値をロスした上に強制清算されたことがありました。
上場投資証券「VIXベア」(2049)、1日で価値9割消失 米株の急落受け
さらっと言いましたが、一晩で96%の下落です。100万円の元本が一晩で4万円。
こうしたリスクがあるのも、ボラティリティの商品ならではですね。
なお、2020年7月22日に配信したクリプト通信でも、Moveに関して取り上げました。
カギはどの時間を味方に付けるかという概念になりそうです。
【参考:コース案内】
これでビットコインが気持ちよく上昇してくれれば、参加者も戻ってきて、さらなる動きが出ることになるでしょう。
はやくビットコインには元気な姿を見せてもらいたいものですね。