USドルが円に対して大幅に強くなっています。ところが、他の通貨ペアはそこまで米ドルを強く買っておらず、ドル円だけが特殊な動きを見せています。
下の図はユーロドルとドル円を並べてみたものです。
12年の8月ころからを見ると、ドルを売ってユーロを買う動きになっているユーロドルに対し、ドル円は円を売りドルを買うという、反対の動きになっています。
理由の一つには日本の政権交代の影響が挙げられるでしょうが、実際のところはドル円のショートポジションを取っていた大手機関投資家たちがポジションを解消して、相場が巻き戻している部分にあると思われます。
「ドル円のショートポジションを解消するオーダー = 買いの注文」 となるわけで、このポジション解消買いが相場を押し上げているのです。
こうしたドル円ですが、92円~93円近辺で一時的に売りの勢力が強くなる可能性があります。12年末にドル円が83円の時期に作ったビデオで説明していますが、ちょうど92~93円近辺でハーモニックパターンから完成し、一時的な反転が予測されます。さらに他の通貨が米ドルを買いに動いていない状況なので、「一人ドル買い」のドル円が一服する地点とも考えられます。
このように中期・長期の時間足で相場が反転する可能性がある地点を見つけておくことで、短期チャートで利食い・損切り・エントリーの見極めが、より明確にできるようになります。複数の時間足からプライスアクションを活用してエントリーのポイントを見つけていく技術は、迷いが晴れるトレーディングガイドで身に付けることができます。