トレーディングで一番難しいのが、実は利食いです。事前に出口戦略を決めていないと、勝ちの最中にpipが永遠に伸びていく気になり、利食いを逃してしまいます。
プロトレーダーが利食い戦略に使う一つのツールが、フィボナッチ・エクステンション(延長)です。このツールを使えば、フィボナッチ数列で反転した相場がどこまで行くのか?利食いの地点を大まかに(時にはピンポイントで)知ることができます。
フィボナッチ・エクステンションは、「AB-CD」パターンの応用版です。これは相場がB-Cの戻しをつけた後、第一波のABと同じ距離だけCDが伸びるというものです。
これをフィボナッチに応用すると、ABに対するBCの戻しの距離で、CD(つまり目標値D地点)を予測することができます。
例えばBCがABの61.8%地点まで戻って来る、つまり38.2%だけ戻した場合、Cから100%伸ばした目標地点は100-38.2+100=161.8%となります。
トレーダーの早見表は以下の通りです。
戻し地点 目標値
61.8% →→→ 161.8%
50% →→→ 138.2 ~ 161.8%
38.2% →→→ 121.4% ~ 138.2%
21.4% →→→ 100% ~ 121.4%
実際のチャートで見てみましょう。
上のチャートはケーブル(GBP/USD ポンドドル)の日足です。実際に61.8%のフィボナッチで反転したあと、エクステンションの目標値161.8%をヒットしていることが分かります。
もちろん百発百中ではありませんが、プロが利食いのポイントを探るのに使うツールですから、事前にプライスアクションを予測して自分の出口戦略に活用することができます。
はじめまして
これは、分足、例えば、1分足でも使えますか?
よろしくおねがいいたします。
金魚さま、
他のテクニカル分析も含め、もちろん1分足でも使うことができます。
ただし、1時間より下の足を使うと、ダマシが急増します。
市場の薄い時間帯に大きめの発注が入ると、値段が飛ぶ(スリップ)することがあり、これを狙った注文を入れてストップロス狙いをするトレーダーたちもいるわけです。
こうしたダマシを排除するには1時間以上の足を使うことが必要なわけですが、この危険を理解した上で1分足を使うことは可能です。
指標発表を使ったニューストレードでは1分足で追いかける手法もあるわけですが、これは別の機会にご紹介します。
コメント、ありがとうございました。
管理人様
ご回答いただき、ありがとうございました。
1時間足がベストですね、了解です。
だましが急増では嫌です。
また、よろしくお願いいたします。
ハーモニックパターンというのはこれの応用ですか?
簡単でいいので概要を教えていただけないでしょうか?
こんにちは。
以下のURLから無料受講をして頂くことが可能ですので、参考にしてみてください。
http://pro.fxkawasechart.com/harmonicpattern-optin/
宜しくお願い申し上げます。