ヤフオクとテープレコーダとフェイスブックから登場?
それまでお金にならなかった◯◯が、新しい△△の登場で突然価値を持つ。そんな「新技術で新型シンデレラ出現の法則」とも言える法則を、私自身の経験則も交えて書いてみたいと思います。
ヤフオクとテープレコーダーで変わった人生の考え方
家にあった古いテープレコーダーが邪魔で、捨てようと思っていた社会人一年生のころ。
新聞で「ヤフオク」なるものを見つけ、ためしに捨てるはずだったテープレコーダーを出品します。
4000円で買った中古にも関わらず100円が1900円まで上がって落札!
「捨てるしかない」はずのもに値段が付いたことは、私の脳みそに予想外の衝撃を与え、人生を考え直すきっかけになりました。
みかん農家しか無い地方、公務員で真面目一筋の父親の家庭で育っていた我が家は、ひたすら倹約至上主義な生活で育っていました。
必然、何かを「買う」時は、それを「お金と交換」するときなので、できるだけ安く買い、長く使い続けることこそが最良というものでした。
「お金 → モノ」 は川の流れと同じで、上流から下流には移動すれど反対など考えたこともなかったのです。
それが、ヤフオクに出して売れたテープレコーダーで変わってしまいました。
ちなみに変化前の頭の中は、こんな感じです。
「このテープレコーダーは4000円。買ってしまったらお金は戻ってこない。一生使う気合はあるか?ないならつもり貯金(ドラえもんのアイテム)でもしておこう!」
そして変化後はこちら。
「そうか、何かを所有するコストは、買った時と売った差額を保有した時間で割ったものなんだ!」
それからは、「できるだけ安く買う」ことから、「買った時と売却した時の差が小さい」ものを選ぶようになりました。
ポイントとしては、「ヤフオク」というそれまで存在をしていなかったツールが誕生したことで、「一生保有」から「差額保有」に考えを変えることができたわけです。
だから、今でも車を買うときは全部中古ですし、再販できないような家具などは中古の激安品を今でも使っています。
つまり、ヤフオク万歳!ではなくて。。。
新しいサービスや技術が出て来ると、それまでは使い道のなかった「何か」が、急にお金としての「価値」を持つことがあるということです。
ヤフオクというサービスが出たことで、家にあった古いテープレコーダーがお金になる。
◯◯という新技術が出ることで、これまで値のつかなかった△△が数値化される。
そう、「新技術で新型シンデレラ出現の法則」です!
せっかくですので、世の中の事例を考えてみましょう。
フェイスブック|SSNは利益にならないと言われていた時代
今ではアクティブユーザ数が20億人を超えたフェイスブック。広告収益も91億ドル(こちら)と、使い切るのも大変な収益です。
ただ、2012年ころは、まことしやかにこんなことが言われていました。
「フェイスブックはみんな使っていてユーザー数はすごいけど、課金する方法がない。ソーシャル・ネットワークビジネスは、そこが最大の問題だ」
今では信じられないですが、当時は本当にそんな考え方もよく耳にしていました。
もちろん、結果は個人のライフスタイルや趣味嗜好などのデータを全部握ることで、極めて高い広告効率が出ることから多大な収益を上げて今に至ります。
それまでは、キーワードで広告を出すしかなかったものが、個人の趣味嗜好をデータ化し最適化した広告を出すということで、ソーシャルネットワークという「お金にならないサービス」にシンデレラを出現させたのがフェイスブックというところでしょうか。
Valuという個人の人気がお金になるツール&一歩進んだその先は?
もっとわかりやすい直近の事例は「Valu」かもしれません。自分の価値を市場にオファーし、その単元を参加者の人は買うだけでなく、値上がりすれば他の人に転売できるシステムです。
これまではソーシャルネットワーク上で5000人の熱心なフォロワーがいたとしても、お金の形に変えるためには別の広告やサービスへの誘導を経る必要がありました。
ところがValuというサービスが出たことで、人気や知名度そのものがお金になる時代がきてしまいました。
これも「新技術で新型シンデレラ出現の法則」と言えるかもしれません。
また、今後はこうしたサービスが改ざん不能なブロックチェーン上で動き、サービスを提供する会社すら不要になってしまえば、世界中の誰とでも売り買いができるようになります。
さらに今の日本は「日本語」という参入障壁で守られているところがありますが、この言語も人工知能でリアルタイムの翻訳ができるようになるでしょう。
博多弁だろうと秋田弁だろうと、通話データを人工知能に学ばせてパターン化すれば、どんな翻訳でも可能になってしまいます。
そうなれば、マニアックな得意技が世界中から莫大なお金を生む時代が来ることになります。
バック転ができる人は、将来私たちの神経細胞が直接ネットワークに接続する時代が来た時、その「経験」を味わいたい人たちから、一気に資金調達ができるかもしれません。
もちろん普通のバック転ではすぐに飽和するでしょうから、日替わりで新しい刺激的な場所でバク転する定期購読なども出て来るでしょう。
「こんなバク転して味あわせてくれ」という要望なども、Valuの優待などで可能になって来るかもしれません。
私など、バク転なんて一生できそうにありませんから、そういう「体感覚」が味わえるなら、喜んで買うと思います。
まとめ
今回の記事では、新しい技術が登場することで、今までは数値にできなかったものに価格が着くということを、自分の経験を踏まえて書いてみました。
サービスや技術の革新は、今後も止まることなく続いていくでしょう。
今はSFみたいなことでも、技術が一歩近づくたびに、新しいシンデレラが出現します。
そうした世の中で生き残り、発展していくには、どうすれば良いでしょう?
一つ確かなのは、「頭によぎった(やりたい!)を実行し続けていく」ことかもしれません。
得意な技や狭く他に使えない知識でも、それを掘り起こす技術が世に出て来た瞬間、大きなチャンスが転がり込んで来ますものね。
さて、それにしても、うちの犬は飼い主のしつけ方が悪く、なかなか言うことを聞きません。
犬と会話することが得意な人に経験アーカイブを脳から直接繋いで、ドッグトレーナー技術をシェアしてくれる人がいたら、今すぐにでも使いたいです!
以上、言うことを聞かないウチの黒い犬を見ながら書いてみた記事でした。
あなたのマニアックな得意技は何ですか?ぜひ教えてくださいね!