10連休を前に11日分のスワップポイントが付与され、ドル円の値動きに大きな影響を与えました。当記事では、この連休前特有の動きを攻略する方法をまとめ公開しました。
外国為替では、ポジションを持っていると1日ごとに金利の受け取りや支払いが発生します。これをスワップポイントと呼びます。
連休の都合上、11日分という前代未聞のスワップポイントが1日で配布された本日、ドル円は「配当落ち」と同じような値動きを見せました。
下のチャートはドル円30分足。注釈でスワップポイントが付与されたタイミングを記入しています。
このチャートを見る限り、「おそらく」配当狙いでドル円が買い上げられたのだろうと推測をすることはできます。ただそれは、推論の域を出ませんよね。
では、ドル円を主導する短期金利を比較するとどうでしょうか?
前後を分かりやすくするために、大きめの時間足で確認をしてみましょう。
配当が出る時間に上昇しているドル円は、金利とは逆に動いていることが分かります。
つまり、ここでドル円が上昇した動機は、金利によるものではなく、「配当狙い」と特定できました。
これが分かれば、あとはチャート上で反発するポイントを特定してやります。
一つの事例として、ハーモニックパターンの自動検知ツールが描画していたものがこちら。
112.38円で下落を示唆するパターンが完成していました。
さてこの時点で3つの条件が確認できます。
○ ドル円の上昇は金利のサポートが無い
○ 上昇要因は「配当」狙いであり、終われば落ちると推定できる
○ 配当落ちを狙う入り口はチャート上で特定できる
その後の値動き推移はこちら。
112.40から111.40 まで、およそ100Tickの下落となりました。
このように、金利とチャート分析、そこにイベントの時間を特定してやることで、ドル円を攻略できる可能性が高まることがおわかり頂けたのではないでしょうか?
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