米ビットコイン取引所のコインベース、ついにNasdaqへ上場ですね。ビットコインへの影響などはどのようなことが考えられるのでしょうか?ポイントを絞って考えてみました。※ この記事はクリプト通信の講義(2021年4月14日)から一部を公開してお届けしています。
すでに8万ドルで取引されているビットコイン?
それにしてもビットコインは強いですね。本日(2021年4月14日)の昼間には、12月限月の先物が8万ドルを超えて取引をされていました。
2020年3月には4,000ドルを割って、あわや0ドルに追突しそうな急降下を見せていたのは、何かの夢だったのでしょうか?いや、とんでもないですね。
さてコインベース社の件。こちらはNasdaqでの取引開始を待たずして、私設取引所のFTXでトークンが取引をされています。
仮にこの価格が実勢を反映しているのであれば、めちゃくちゃ興味深い動きを確認することができます。
上の図はビットコイン価格(オレンジ線)とコインベース社のトークン価格を10倍して並べたものです。綺麗にビットコインと並んで動いていますね。
これがNasdaq公開でどのように変化するか?そのあたりが最も注目されるところではないでしょうか?
講義内では、こうした動きを活かしつつコインベースの株価を取引する考え方についても述べました。ビットコインと同じ動きをするアセットがあるなら、そちらを売買した方が便利なこともありますからね。
その辺は柔軟に、、、というところです。
ちょっと気になるビットコインの内部動向
絶好調に見えるビットコインではありますが、ちょっと気になる徴候も出ています。
下の図は、採掘社であるマイナーが取っている売りポジションの度合いを指数化した数値です(QryptoQuant社から)
ビットコインを新たに採掘して市場で売却するマイナーの売りは、値下がりにつながることが多いです。
逆に言えば、採掘社が売っていなければ値は上がりやすい状況。上のグラフは、3月に入ってから採掘組が「ほぼ売っていない」状況を表しています。
この状況を解釈する方法は2つ。
- ビットコインの事情をよく知るマイナーが売っていない → ポジティブ
- 採掘されたビットコインが在庫として積まれている → 波乱要因
どちらが正しいのかは市場が決めることではあります。1つ言えるのは、こうしたデータは全体像を見てから判断に使う必要があるということでしょう。
米国の金利、金利とビットコインの関係、マイナーの動き、タイミング、市場心理、建玉の偏り、米企業の買いが納得するレベル。
それらの要素を抑えていくと、表から見るのとは少し違った絵が見えてくることもありますね。
<お知らせ>
ビットコインの素晴らしいところは、(速度に差はあれ)誰でも必要なデータを無料で見ることができるところかもしれません。
情報格差が小さい分、頭を使って勝負出来るということですね。
新しい市場は、可能性に満ち満ちています。今後もビットコインには頑張ってもらいましょう!
クリプト通信からのお知らせ(コース案内)
2021年4月14日配信のクリプト通信は、以下のようなシラバスでお届けをしています。
日本で先物という言葉を口走ろうものなら、’ 怪しい人’ のレッテルを貼られそうな気配を感じます。
それを気にせず言うなら(枕詞を書いている時点で気にしてますがw)、先物は資産を防衛するために使えるともいえるということです。
最後の講義では、普通にビットコインを売却するよりも(条件は付きますが)、2万ドル高く売却する方法について説明をしました。
先物を活用すれば、そんなことも可能だったりします。システムは上手に使ってやりたいですね。
それでは、今週もハッピー・トレーディング!