2社提携で 《誰もがコース販売でマネタイズできる》 ・・・ 2,259人の最多日本人受講生を担当するユーデミー講師目線から書いてみました。
【参考資料】
- ベネッセ公表のプレスリリース(PDF)
- ユーデミー・ジャパン
- リリース動画 ↓↓
■ だれもがコース販売でマネタイズできる
ユーデミー (Udemy) が日本のオンライン教育市場にもたらす最大の変化、それは「だれもがコース販売でマネタイズできる」仕組みをもたらす点に集約されます。
なぜなら同社のシステムを使えば、コンテンツ制作以外のシステム構築をする必要がありません。つまり今までは参入しようとする個人を阻んでいた技術的な壁をなくし、「破壊的に簡単なマネタイズの仕組み」を日本の市場に持ち込むことになるのです。
破壊的なサービスが生まれる背景
インターネットを使った課金の方法は3つしかありません。
- 広告料収入
- 利用料収入
- コンテンツ等の販売収入
まず最初の広告料収入。ヒカキンで知名度があがり参入者が一気に増えたユーチューバーもこの分類に入ります。
なぜあそこまでYouTubeでマネタイズをしようとする人が増えたかといえば、製作者は動画を作ってユーチューブにアップするだけでいい。あとの映像配信・集客・広告からのマネタイズは全てユーチューブを運営するGoogleのシステムが面倒を見てくれる体制が整っていたからです。
つまり一個人が広告収入を得るための技術的な障壁を取り払ったことで大量のコンテンツを呼び込み、「破壊的な広告収入の生態系」を作り上げたのがユーチューブだと言えます。
次に利用料収入。ユーデミー自体もシステムを提供する代わりに受講売上の一部を受けとるという点で、こちらに属します。また物販でいえば楽天もこちらです。
なぜ楽天を利用する販売者が急増したか?それは個人や小規模商店がインターネットで物販をする際の技術的な障壁を同社が取り払ったからです。ウェブサイトの作成、課金、顧客管理、広告、売価管理などのバックエンドを全て面倒をみるシステムを作り上げたことが破壊的な市場シェアにつながりました。
最後がコンテンツ等の販売収入。私が行っているサイトもこちらに分類されます。
ところが日本で動画コンテンツの販売を個人が簡単にマネタイズできる強力なシステムを提供している会社はありません。
ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)で有名な会社もありますが、販売ページ作成とコンテンツ配信は作成者が行う必要があります。
2011年に私がブログでコース販売を始めた時にはユーデミーも日本語のナビゲーションが無く、ウェブサイトの作成、ホスティングの設定、コンテンツの作成、決済機能の導入、受講コースのダウンロード設定、更新情報配信のためのメルマガ設定などを個別サービスで設定する必要がありました。
幸いなことに米国で仕事仲間にオンラインを専業とする人から基本的な情報を教えてもらい必要な要素を導入することができましたが、バックエンドが全て英語だったために文字化けが最後まで付きまとい、受講生には随分と我慢をしてもらったと思います。
ところが、これらの技術的・言語的な障壁を全て取り払ってしまうのがユーデミーなのです。
他の人が知らないノウハウや技術を持っている個人が、それを動画コースとして作成するだけで良い。残りの映像配信、課金、顧客管理、販売ページのホスティングや広告管理まで面倒を見てくれる。
ユーデミーが日本の市場に「破壊的なサービス」を持ち込むことは、極めて現実性が高いということができます。
↓ 参考記事(2014年5月公開):
- ユーデミーで学習するメリット
- 日本語での操作説明が追加
- コース評価の透明性
- 同社の資金調達記事
■ 受講生から評価が高かったUdemy機能
2014年5月からUdemyで私が作成したコースの受講生数を集計すると、2,259人(2015年3月16日現在、重複登録を含む)となります。
Udemy社のインストラクターチームによれば、日本で最も販売実績があるのは私ということでしたので、これまでに寄せられたユーデミー受講体験を評価する声をまとめてみました。
1.スマホで寝転がって勉強できる
動画ファイルをダウンロードしてコンピューターで再生していた以前と比べ、Udemyでは寝る前までベッドの上で寝転がりながらスマホで視聴できる。電車で移動する前にはアプリに講義をダウンロードしておくことで通信料がセーブ可能。
2.パソコンが破損しても講義が無くならない
せっかく購入した講義もパソコンが壊れて消失、、、というケースが結構な頻度で発生。もちろん受講生には講義を再送するも、配信側としては購入履歴の確認を行い手動でダウンロードのリンクを再送する等の手間と時間がかかる。Udemyでは講義が全てクラウド上にあり、受講者と配信者ともに消失からのバックアップ時間を心配せずに済む。
3.早送りやスロー再生ができる
講義を聞いて先に進みたい時には早送りの機能もあり、講師が早口すぎるときにはスロー再生で聞き取り直すことができる。
■ 無料体験のお薦め
Udemyの受講コースには無料で登録、視聴できるものも多数あります。
読んで頂いた方にお礼を込めて、以下に私が制作・販売しているコースの無料クーポンを貼っておきます。
まずはこうした無料講義を試すことで、Udemyの受講経験をされてみてはいかがでしょうか?
■ 最後に一講師の経験から
何かを学ぶときに最もパワフルで効率のよい学習方法、それは他の人に教えることです。
情報や知識を持っていても、それを知らない人に伝えようとすれば、内容を分かりやすく組み立てる必要があり、その過程で「あ、そうか!こうやって応用すればいいんだ!」と新しい気付きを得ることが多くあります。
その「気付き」は漫然と習っていただけでは決して得られない、自分の血肉となります。
教えながら学ぶ。そして進化した自分からレベルアップした講義を発信する。そうしたスパイラルが続くために「マネタイズ」という燃料がやはり必要なのです。
そのような新しい社会の仕組みが、Udemyとベネッセのコラボレーションで一歩実現に近づいてくれることを切に望んでいます。
参考:以下をクリックするとUdemy関連記事をまとめて表示できます。