ゴールドETFの残高はどこへ消えた?

ゴールドの人気は、坂を転がり落ちるように落ち込んでいますね。世界で最大のゴールドETFである”スパイダー”は、信託分を現物のゴールドに変えて保有することで有名ですが、この残高が減少の一途をたどっています。

いったい、ゴールドETFの残高はどこに消えているのでしょうか?この背景には、市場の構造が変わりつつあることが影響を与えているようです。

ゴールドETFの残高はどこへ消えた?

まず下の図は、ゴールドの価格とETFが保有しているゴールドのトン数を並べたものです。

ゴールド価格とETFが保有する残高の推移:グレーが価格、オレンジ線が残高(トレーディングカレッジ資料より)

オレンジ色の線がETFの保有するゴールドの残高です。

2020年10月ころをピークに、ひたすら残高が抜け続けていることが分かります。

この理由、もちろん既存の考え方である程度は説明することができます

  • 米国の10年金利が上昇を始めたから
  • よりボラティリティのある対象が好まれるようになったから
  • 株価の下落リスクが減少したから

そうですよね。そのとおりです。

ただ、今のゴールドから資金が抜けている理由は、それだけでは無いかもしれません。

そのひとつの理由は、PAX GOLDというコインにありそうです。これはゴールドの価格に連動したトークンだと考えておけば良いです。

下のグラフは、コインマーケットキャップで公開されているPax Gold の時価総額推移です。

https://coinmarketcap.com/currencies/pax-gold/

時価総額、普通に右肩上がりになってますね。

ETFと比較するためにトン数へ換算しても、やはり右肩上がりになります。

つまり(同じゴールドの中でも)スパイダーのETFからPax Goldというトークンに一部の資金が移動をしている可能性があるんですね。

まだ規模としては全然小さいです。ただ、テスラも最初は小さな電気自動車シェールガスも最初はマイナーな採掘技術でした。

こういう新しい動きは、目を離した隙に既存市場を飲み込んでしまいます

つねに新しい動きには、アンテナを張っていたいものですね。

トレーディングカレッジのご案内

この記事は、2021年4月11日に配信したトレーディングカレッジ講義資料の一部を抜粋して紹介をしてみました。

講義の中ではこれに加えて、、、

  • なぜPaxGoldへ資金を移す動機が参加者にあるのか?
  • 法定通貨を稼ぐことが目的なら、ゴールド不要論さえありうる構造の変化
  • 絶好調のプラチナに起きている表からは見えない資金の変化
  • 今いちばん伸びる可能性があるメタルは?
  • 踏みつけられているゴールドにも明らかな変調が起きている

などを盛り込みました。

また少し新しい取り組みとして、自分自身のライブ取引事例を公開しています。

こちらは受講生から「実弾取引の様子を知りたい」という要望にお応えをしたものです。

直近でニュージーランドドルを取引した事例の紹介をいたしました。理想的な結果からは遠いのですが、それでも講義内容をディールに転用している点が伝われば良いのかなと、公開をした次第です。

とにかく実戦での結果を積むために参考にしたい!という方、ぜひ講義でお待ちしています。

なお、実戦トレーディングカレッジは間もなく購読料が値上がりをいたします。2021年4月20日までに受講を始めて頂けましたら、購読料はずっと据え置きで継続していただけます。

https://www.cocosta.jp/2021/college-revise/

↑ 【受講料改定のご案内】 実戦トレーディングカレッジ~最高のトレード体験をお届けするために

こちらの記事内に、改定前の購読料で受講できるクーポンを置いてあります。

ぜひ、おトクにトレードの実力をアップさせてくださいね。

ハッピー・トレーディング!

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