
各国の中央銀行が何を考えているのか、毎日追いかけるのは大変ですよね。
FRBのバランスシートは拡大しているのか、縮小しているのか?レポ市場の残高はどうなっている?イングランド銀行は利上げを続けるのか?日銀の次の一手は?
こうした情報を整理して、米ドルの方向性を見極めて、トレードに活かす――。
理想的ですが、現実的には難しい。仕事もあるし、家族との時間もある。24時間マーケットを見ているわけにはいきません。
そこで、私たちが開発したのが「中銀ハンターツール」です。
このツールは、各国中央銀行のバランスシート、そして民間のレポ残高まで自動的に追跡し、優位性のあるタイミングで、自動的にシグナルを出してくれます。
つまり、「今、どの通貨ペアの、どの方向に張るべきか」を、データで教えてくれるわけです。
11月の実績:3通貨ペアで合計+561pips
実際に11月のシグナルをまとめたレポートでも紹介していますが、EUR/USD、GBP/USD、AUD/JPYの3つで好成績を残しました。
でも、「本当に使えるツールなの?」「たまたま11月が良かっただけじゃないの?」という疑問を持つ方もいるでしょう。
だから、検証してみました。
今回は、中銀ハンターツールのシグナルロジックをベースに、過去5年分(2020年〜2025年)のバックテストを実施しました。対象はGBPJPYです。
なぜGBPJPYなのか?3つの理由
理由1:日本で2番目に人気の通貨ペア
金融先物取引業協会のデータによると、日本の個人投資家が最も取引する通貨ペアはUSD/JPY(66.28%)です。そして2位がGBP/JPY(11.09%)。
これは何を意味するのか?
流動性が高いということです。スプレッドが安定していて、約定もしやすい。つまり、多くの日本人トレーダーにとって「実用的」な検証対象なんです。
マイナー通貨ペアでいくら良い成績が出ても、スプレッドが広すぎたり、スリッページが大きかったりしたら意味がありません。GBPJPYなら、その心配がない。
理由2:米ドル流動性の影響を受けやすい
ここが重要なポイントです。
「金利差」という観点だけで見ると、GBPJPYは日英の金利差で動くように思えます。確かにそれも一因です。でも、実際にはもっと複雑なんです。
英ポンドは、米ドルの流動性と強く連動します。
これをシンプルに言い換えると、「世界中のマネーが動く時、英ポンドも動く」というイメージです。
例えば:
- FRBが米ドルを市中に放出→ドル安→リスクオン→ポンド買い
- FRBが米ドルを回収→ドル高→リスクオフ→ポンド売り
でも、FRBのバランスシートなんて毎日チェックするの、面倒ですよね?
しかも、民間の資金を示す「レポ残高」まで見ようと思ったら、どこから情報を取ればいいのか分からない。
中銀ハンターは、あなたの代わりに毎日チェックしてくれるんです。
FRBのバランスシートに加えて民間のレポ市場残高。これらを総合的に分析して、「今、ドル流動性が増えているのか減っているのか」を可視化してくれる。
中銀ハンターツールの基本思想は、「値段に表れない市場の底流を把握する」こと。そして、GBPJPYはまさにその流れを捉えやすい通貨ペアなんです。
理由3:買いポジションでスワップが稼げる
クロス円の売りポジションは、通常マイナススワップになることが多いです。でも買いポジションのGBPJPYは、プラススワップが得られます。
1日あたり221円(10万通貨)。
「たった221円?」と思うかもしれません。でも、これが積み重なるとどうなるか?
後で詳しく説明しますが、今回の検証で最適な保有期間は27日でした。つまり、27日間保有すれば、スワップだけで約6,000円(10万通貨)が積み上がる計算です。
値幅で取れなくても、スワップが「保険」になる。この安心感は、短期トレードでは得られません。
バックテストの設計:透明性を重視
検証期間: 2020年1月〜2025年12月(約5年間)
データ数: 約1,500本の日足データ
シグナル: 中銀ハンターのロジックをベースにしたインジケーター(Fast / Medium / Slow)
保有期間: 1〜30日で最適値を探索
前提条件: 買いシグナルのみでエントリー、売りシグナルは無視
なぜ「買いのみ」なのか?
これは戦略的判断です。
GBPJPYの特性を考えると:
- 日本の低金利政策は構造的なもの(上げると財政破綻でノーオプション)
- 米ドル流動性が増える局面では、リスクオン→円売り
- スワップが買いでプラス
この3つを考えれば、「買いの方向に優位性がある」という仮説が立ちます。
もちろん、下落局面もあります。2020年のコロナショック直後、2022年の急落局面など、短期的には大きく下がることもあります。
でも、長期的に見れば、円売りの大きな流れがある。その流れを把握した上で活用できる。これが、中銀ハンターの強みです。
驚きの検証結果:5年間で188%の累計利益
結果を先にお伝えします。
Fastシグナル(推奨保有日数:27日)
- 平均利益:1.102%
- 勝率:63.7%
- 取引回数:171回(約5年間)
- 累計利益:188.51%
- 最大利益:9.425%
- 最大損失:-4.725%
この数字、どう思いますか?
「平均1%なんて少ない」と思う人もいるかもしれません。でも、よく考えてください。
月に2〜3回のペースで、平均1.1%を勝率63.7%で積み重ねていく。
これを5年間続けたら、どうなるか?
累計188.51%です。つまり、元本が約3倍になる計算です。しかも、勝率が6割を超えているので、極端に負けが続くこともない。
これは、「地味だけど強い」戦略なんです。
Mediumシグナル:リスク管理重視型
推奨保有日数:23日
- 平均利益:1.089%
- 勝率:61.8%
- 取引回数:102回
- 累計利益:111.08%
- リスク・リターン比:0.322
Fastとほぼ同等の平均利益ですが、取引回数は102回と少なめです。
注目すべきは、リスク・リターン比が0.322と、Fastの0.233より優れている点。最大損失を-3.385%に抑えながら、平均1.089%を狙える。
「頻度は少なくていいから、リスクを抑えたい」という人には、こちらの設定が向いています。
Slowシグナル:じっくり型
推奨保有日数:20日
- 平均利益:1.094%
- 勝率:55.6%
- 取引回数:54回
- 累計利益:59.10%
- リスク・リターン比:0.398
年間で約10回のトレード。月に1回未満のペースです。
勝率は55.6%と控えめですが、リスク・リターン比は0.398と最も優秀。最大損失が-2.753%と小さいのが特徴です。
「じっくり、確実に」という人向けです。
データが教えてくれた3つの真実
真実1:保有期間は長めが正解
グラフを見てください。1日〜10日くらいまでは、平均利益がマイナスかゼロ近辺で推移しています。
でも、15日を超えたあたりから、明確にプラスに転じる。そして、20〜27日あたりでピークを迎える。
これは何を意味するのか?
GBPJPYの値動きには、約1ヶ月サイクルのリズムがある。
短期で利確すると、そのリズムの「おいしい部分」を取り逃がしてしまうんです。
よくあるアドバイスに「早めの利確が大事」というものがあります。確かに、それが正解の場面もあります。でも、GBPJPYの買い戦略では、むしろ「じっくり持つ」方が合理的だとデータが教えてくれました。
真実2:Fastシグナルの安定感
Fastシグナルは「短期」という名前ですが、実は最も安定したパフォーマンスを出しています。
取引回数171回、勝率63.7%、累計利益188.51%。
これは偶然ではありません。Fastシグナルは、米ドル流動性の変化に素早く反応します。そして、GBPJPYは米ドル流動性と強く連動する。だから、相性が良いんです。
「リスクオンが始まった→Fastシグナルが点灯→買いでエントリー→27日間保有→利確」
このシンプルなルーチンを繰り返すだけで、5年間で188%の利益。
複雑な分析は要りません。シグナルを信じて、ルール通りに実行する。それだけです。
真実3:スワップの威力
27日間保有すれば、スワップだけで約6,000円(10万通貨)。
これは、値幅で言えば約0.6%に相当します。
つまり、エントリー価格から0.5%しか上がらなくても、スワップを含めれば1.1%の利益になる計算です。
「含み損になっても、スワップが日々入ってくる」
この心理的な安定感は、トレードを続ける上で想像以上に大きい。損切りラインギリギリで耐えている時、「でもスワップが貯まってるから」と思えるだけで、冷静でいられます。
詳細データ:ヒートマップで見る傾向
このヒートマップは、シグナルタイプ(Fast/Medium/Slow)と保有日数の組み合わせごとに、平均利益を色分けしたものです。
緑が濃いほど利益が大きく、赤が濃いほど損失が大きいことを示しています。
見てほしいポイントが3つあります:
- どのシグナルも、15日以降は安定して緑
短期(1〜10日)は赤やオレンジが多いですが、15日を超えると緑が増えます。「じっくり持つ」戦略の有効性が一目で分かります。 - Fastシグナルの20〜30日が最も濃い緑
最も利益が出やすいゾーンです。特に27日が最適値として浮かび上がっています。 - Slowシグナルは安定性重視
利益の絶対値はFastより少し控えめですが、リスクが抑えられています。勝率よりリスク管理を重視する人向けです。
このヒートマップを見れば、「なんとなく」ではなく、「データに基づいて」保有期間を決められます。
実践編:あなたに合った設定を見つける
さて、ここからが本題です。「で、結局どうすればいいの?」という話。
あなたのスタイルに合わせて、3つの選択肢を用意しました。
選択肢1:コツコツ積み上げ型(Fastシグナル、27日保有)
こんな人におすすめ:
- 月に2〜3回はトレードしたい
- 着実に資産を増やしたい
- ボラティリティはそこまで気にしない
期待できる成績:
- 平均利益:1.1%/回
- 勝率:63.7%
- 年間取引回数:約34回
運用イメージ:
Fastシグナルが点灯したら、終値で買い。27日後の終値で決済。これだけです。
1回の利益は小さいかもしれません。でも、年間34回積み重ねれば、かなりの額になります。しかも、勝率6割超なので、極端に負けが続くこともない。
「派手さはないけど、確実」という戦略です。
選択肢2:リスク管理重視型(Mediumシグナル、23日保有)
こんな人におすすめ:
- 最大損失を抑えたい
- 勝率より、リスク・リターン比を重視
- 月1〜2回のトレードで十分
期待できる成績:
- 平均利益:1.089%/回
- 勝率:61.8%
- リスク・リターン比:0.322
- 年間取引回数:約20回
運用イメージ:
Fastより取引機会は少ないですが、その分、リスクが抑えられています。最大損失が-3.385%と、Fastの-4.725%より小さい。
「大きく負けたくない」という人には、この設定が向いています。
選択肢3:じっくり型(Slowシグナル、20日保有)
こんな人におすすめ:
- 頻繁にトレードしたくない
- リスク・リターン比を最優先
- 年に10回程度のトレードで十分
期待できる成績:
- 平均利益:1.094%/回
- 勝率:55.6%
- リスク・リターン比:0.398
- 年間取引回数:約10回
運用イメージ:
Slowシグナルは、大きなトレンドが発生した時にだけ点灯します。だから、チャンスは少ない。でも、その分、リスクが最小限に抑えられています。
「じっくり、確実に」という人向けです。
よくある質問:実践前の不安を解消
Q1:「スプレッドやスリッページは考慮してる?」
A: 今回のバックテストでは、スプレッドやスリッページは考慮していません。
ただ、GBPJPYはメジャー通貨ペアなので、スプレッドは0.8〜1.0pips程度。27日保有で平均1.1%(約220pips)の利益なので、スプレッド分を差し引いても十分なパフォーマンスが期待できます。
スリッページについても、主要業者であればほとんど問題ありません。
Q2:「相場環境が変わったらどうする?」
A: 良い質問です。
確かに、過去5年間のデータです。未来も同じように動くとは限りません。
でも、だからこそ、中銀ハンターツールは「リアルタイムで追跡」するんです。
例えば、日銀が積極的に利上げを始めたら?FRBが急速にバランスシートを拡大したら?中銀ハンターは、その変化を検知します。そして、シグナルが出なくなる。または、売りシグナルに切り替わる。
つまり、環境が変われば、シグナルも変わる。この「適応力」が、ツールの強みなんです。
Q3:「複数の通貨ペアを同時に運用できる?」
A: もちろんです。
実際、私たちはGBPJPY以外にも、EUR/USD、GBP/USD、AUD/JPYなどで検証しています。それぞれの通貨ペアに、それぞれの「優位性のある方向」がある。
中銀ハンターツールは、複数の通貨ペアを同時に追跡できます。そして、それぞれに最適なシグナルを出してくれる。
リスク分散の観点からも、複数通貨ペアでの運用をおすすめします。
注意点:このデータの限界
誠実にお伝えします。
過去のデータであり、未来を保証するものではありません。
相場環境が大きく変われば(例えば、日銀が積極的に利上げを始める、英国が深刻な経済危機に陥るなど)、有効性も変わる可能性があります。
スプレッドやスリッページは考慮していません。実際の取引では、多少の誤差が出ます。
バックテストは「後から見れば分かる」という側面もあります。リアルタイムでは、もっと難しい判断を迫られる場面もあるでしょう。
でも、だからこそ。
定期的にデータを取り直して、戦略を見直す。この習慣が、長期的に勝てるトレーダーの共通点だと思っています。
「一度決めたら終わり」じゃない。データと対話しながら、進化させていく。そういう姿勢が大切なんです。
なぜ私たちがこの記事を書いたのか
正直に言います。この記事には、明確な目的があります。
中銀ハンターツールを使ってもらいたい。
でも、「売りたいから」という理由だけではありません。
私たちは、日本の個人投資家が「なんとなく」でトレードして負けていく姿を、たくさん見てきました。
「今日は上がりそうだから買う」
「下がってきたから売る」
「損切りできずに塩漬け」
こういうトレードを繰り返して、資金を減らしていく。そして、「為替は難しい」「自分には才能がない」と諦める。
でも、違うんです。
為替は難しくない。データを見て、ルール通りに実行すれば、勝てるんです。
今回の検証がその証拠です。
GBPJPYの買いシグナルに従って、27日間保有する。これだけで、5年間で188%の利益。
特別な才能は要りません。複雑な分析も要りません。シグナルを信じて、ルール通りに実行する。それだけです。
中銀ハンターツールでできること
✅ FRBのバランスシートを自動追跡
✅ 民間のレポ市場残高まで毎日チェック
✅ シグナル発生時に通知(メール/LINE対応)
✅ 過去の実績データも閲覧可能
このツールは、「値動きを追う」ツールではありません。
中央銀行のバランスシート、民間のレポ残高を分析して、「今、どの通貨ペアが優位性があるか」を教えてくれます。
そして、シグナルが出たら、あなたのスマホに通知が届く。チャートに張り付く必要はありません。
2つの選択肢を用意しました
① まずは実績を見たい方
11月の実績レポートや、過去のシグナルを無料で公開しています。メルマガに登録すれば、毎月の検証結果が届きます。
「まだツールを買うのは早い」という方は、まずメルマガで雰囲気を掴んでください。
② 今すぐツールを使いたい方
中銀ハンターツールの詳細と、導入方法はこちらをご覧ください。
今なら、値上がり前の価格で利用することができます。届いたその日から、今回のブログで紹介した同じ戦略を実行できます。
最後に:データと向き合う習慣を作る
今回のバックテストで、私たち自身も驚きました。
「GBPJPYの買い戦略、こんなに安定してるんだ」
5年間で171回のトレード。勝率63.7%。累計利益188%。
この数字を見た時、「これは伝えなきゃ」と思いました。
多くのトレーダーが、短期の利益を追いかけて消耗しています。でも、27日間じっくり持つだけで、これだけの成績が出る。
しかも、難しい分析は要りません。シグナルが出たら買う。27日後に決済する。これだけです。
あなたも、データと向き合いながら進化する。そんなトレーダーになりませんか?
「なんとなく」ではなく、「データに基づいて」トレードする。
感情ではなく、ルールに従う。
複雑な分析ではなく、シンプルな実行。
これが、長期的に勝ち続けるための唯一の方法だと、私たちは信じています。
そして、中銀ハンターツールは、その習慣をサポートするために作りました。
FRBのバランスシート、民間のレポ残高という「見えにくい大きな流れ」を、可視化する。そして、その流れに乗るタイミングを教えてくれる。
あなたの資産を、着実に増やしていく。そのための、最良のパートナーになれると確信しています。
追伸:「自分で検証する力」が最大の武器
今回のGBPJPY検証は、中銀ハンターツールのロジックが「本当に使えるのか」を確認するために行いました。
結果は良好でした。でも、これで終わりじゃありません。
3ヶ月後、半年後、1年後も、定期的にデータを取り直す。環境が変われば、戦略も見直す。
この習慣が、長期的に勝てるトレーダーの共通点です。
そして、中銀ハンターツールには、あなた自身でバックテストできる機能も付いています。
「このシグナル、本当に信用していいの?」
そう思ったら、自分で検証してください。データが答えてくれます。
データを信じて、ルールを守る。
これが、為替で勝ち続けるための、シンプルで確実な方法です。
あなたの成功を、心から願っています。
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